フォルクスワーゲン「Up!」後継モデル、史上最も手頃な価格と「高品質」でひな祭りデビューへ!

VW ID.ONE ティザーイメージ
BEVの売上が伸び悩むなか、VWは新たな電動モデルの準備を進めており、このたび近々発表が予定されるモデルのスケッチを公開した。

フォルクスワーゲン(VW)は、2万ユーロ(約317万円)以下で発売予定の新型コンパクトEV「ID.Every1 Concept」(仮称)のティザースケッチを公開した。このEVは2027年までに発売される9つの新モデルのうちの1つとなり、VWのラインナップを拡大することになる。

IDエブリィワンは「Up!」の実質的後継モデルで、2月5日にティザー第一弾が公開。これが第二弾のスケッチとなる。

VW ID.ONE ティザーイメージ

VWはモデル名を明確に確認していない。以前はID.1と呼ばれていたモデルだが、量産型では「ID.One」と明記される可能性がありそうだ。

新しいスケッチは、VWのデザイン責任者であるアンドレアス・ミント氏によって作成され、「大胆な自信と時代を超えたシンプルさが融合」と説明が添えられている。また、「コンパクトでありながら、広々としたデザインの当社の新しいエントリーレベルの電気自動車は、機能性とスタイルを無理なく融合しています。カリスマ性のあるフロントからリヤエンドまで、あらゆるディテールが楽しいつながりを生み出します」と語っている。

さらに今月初めには、同社CEOのトーマス・シェーファー氏が、エントリーレベルのIDモデルを「手頃な価格で高品質、利益率の高い電動フォルクスワーゲン」と表現している。

ティザーイメージやスケッチからは、全体的に2021年の「VW ID」と似たプロポーションを備えていることがわかる。3D LEDグラフィックを備えたヘッドライトは、照明付きのVWエンブレムとともに黒いグリルに統合されており、側面から見ると彫刻的なフェンダーが大径のアルミホイールを際立たせ、リヤエンドにはシガラス製のテールゲートが装備されている。

VW ID.ONE ティザーイメージ

量産型では、MEBプラットフォームの短縮バージョン上に構築。コンパクトなフットプリントにより、より小型で手頃な価格のバッテリーパックを搭載できるという。VW以外にもシュコダやセアトの同様のエントリーレベルのEVに同じプラットフォームが使用され、いくつかの部品を共有することで生産コストの削減につながる可能性がありそうだ。

ID.Every1の発表は3月3日と予想され、その後2027年に量産バージョンが発売される予定となっている。

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…