ルーフのシャークフィンは、充電状態インジケーターである可能性を示唆
フェラーリが現在開発を進めている、同ブランド初BEVモデルを、ヨーロッパのイオニティ充電ステーションで充電中を激写した。
現在、ほぼすべてのハイブランドメーカーが、少なくとも1台の電気自動車をラインナップしており、フェラーリだけが遅れをとっている状況だ。しかし、同ブランドは、最初の電気自動車モデルを2025年末に発表、2026年に市場に投入される予定であるため、この状況はすぐに変わるだろう。

充電中を捉えたプロトタイプは、依然としてマセラティ「レヴァンテ」、フェラーリ「プロサングエ」をベースにしており、最終的なボディシルエットは不明だ。フェラーリの代表ベネデット・ヴィーニャ氏も最近、英「Autocar」誌に対して、BEVの計画は認めたが、それがスポーツカーなのか、セダンなのか、クロスオーバーなのか、それともSUVなのかについては明らかにしなかったようだ。しかし、最新情報によると、量産型はハッチバックのようなクロスオーバーになるという。
プロトタイプを見ると、フェンダーフレアが延長されていることから、トレッドが広いことがうかがえる。スパイカメラマンによると、このプロトタイプの前輪に23インチ、後輪には24インチのタイヤが装備されていたという。

もう一つの興味深いディテールは、屋根に取り付けられたシャークフィンのアンテナだ。黒く見えるが、時折緑や赤に点滅している。これは、何らかの充電状態インジケーターである可能性を示唆しているが、現段階では単なる推測に過ぎない。
そのほか、わかっていることは、エキゾーストパイプはダミーであること、ドアはボタンで開くこと、複合充電システム(CCS)ポートを備えていることだろう。
さらに初BEVは50万ドル以上(約7千5百万円)以上になる可能性が高いこともわかった。しかし、通常フェラーリの価格の15~20パーセントを占める追加機能やカスタマイズは含まれていないというから、かなり高額となりそうだ。
いずれにせよ、フェラーリの電気自動車はマラネッロの同社キャンパス内の新しいeファクトリーで製造されることになる。そこでは新たな生産ラインが建設されており、今年の春に稼働する予定だ。生産は2026年に電気自動車が追加される前に、内燃機関モデルから開始される予定のほか、さらに2台のEVを計画しているという。
同ブランド初BEVのワールドプレミアは、2025年10月が最有力となっている。







