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上質に進化したホンダWR-Vをトヨタ ライズと比較

2025年3月6日、ホンダはコンパクトSUV「WR-V」の一部改良を発表した。今回の改良では、内装の質感向上と特別仕様車「BLACK STYLE」の設定が主な特徴である。WR-Vは2024年3月にデビューし、力強いデザインや都市部での取り回しの良さ、クラストップレベルの荷室空間などで好評を博していて、その実用性とコストパフォーマンスの高さで注目を集めている。
一方、トヨタ・ライズ(ダイハツ・ロッキー)は、2019年11月に登場したコンパクトSUVで、全長4m以下の5ナンバーサイズながら、広い室内空間と高い燃費性能を持つ。
WR-Vとライズは、どちらもコンパクトSUVとして競合するが、果たしてどちらがより魅力的なのか。デザイン、パワートレイン、装備、安全性能など、さまざまな観点から比較してみよう。
デザインとサイズ
WR-Vは、ホンダらしい力強いデザインを採用し、最新のデザイン言語を反映している。2025年3月の改良では、「Z」「Z+」グレードのインパネ下部とリアドアにソフトパッドを追加し、「Z+」ではブラウンのフルプライムスムースシートを採用することで、上質な室内空間を実現している。また、ブラックを基調とした特別仕様車「BLACK STYLE」も設定され、エクステリアとインテリアにブラックのアクセントが加えられている。
一方、ライズはコンパクトながら17インチの大径タイヤと台形ロアグリルを採用し、都会的で洗練されたSUVデザインが特徴となっている。


WR-Vのボディサイズは全長4325mm、全幅1790mm、全高1650mmで、SUVらしい存在感を持つ。一方、ライズは全長3995mm、全幅1695mm、全高1620mmと、WR-Vよりもコンパクトで、都市部での取り回しや駐車のしやすさが魅力である。
ホンダ WR-V
ボディサイズ=全長4325mm×全幅1790mm×全高1650mm
ホイールベース=2650mm
トヨタ ライズ
ボディサイズ=全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mm
ホイールベース=2525mm


インテリアは、WR-Vの「Z」「Z+」グレードでは、インパネ下部とリアドアにソフトパッドを追加し、質感を向上。「Z+」ではブラウンのフルプライムスムースシートを採用。一方、ライズはシンプルで機能的な内装デザインが特徴。
パワートレインと燃費性能

WR-Vは1.5L直列4気筒ガソリンエンジンを搭載し、最高出力118PSを発揮する。特に高速道路や長距離ドライブでも不満を感じることは少ないだろう。燃費はWLTCモードで16.2km/Lである。
一方、ライズは3種類のパワートレインを展開。1.0L直列3気筒ターボ(98PS)、1.2L直列3気筒ガソリン(82PS)、1.2L直列3気筒e-SMARTハイブリッド(106PS)をラインナップ。燃費は1.2Lガソリンで20.7km/L、ハイブリッドでは28.0km/Lと、1.0Lターボで17.4km/Lと、低燃費性能が魅力となっている。
価格設定

WR-Vの価格帯は239.8万円から258万円となっている。 一方、ライズは188万円から244.2万円と、より幅広い価格帯で展開されている。 特に、ライズのエントリーモデルはWR-Vよりも安価で、コストパフォーマンスを重視するユーザーにとって魅力的である。
ホンダ・WR-V:239万8000円〜258万600円
トヨタ・ライズ:180万700円〜244万2000円