ジェネシスのフラッグシップSUV「GV90」最新プロトタイプをカメラが捉えた。
ジェネシスは高級ブランドから超高級ブランドへと変貌を遂げており、その認識の変化の一部は刺激的な高性能プロジェクトから生まれる。このGV90も2024年に発表されたコンセプト「Neolun」(ネオラン)の量産型であり、超高級ブランドへの第一歩となる。

量産型では、コンセプトカーの影響を強く受けており、ロールスロイスと言われても違和感のないディテールがいくつか備わっているようだ。
この新しいプロジェクトは社内コードネーム「JG1」と伝えられており、このサイズのSUVからコンパクトカーまであらゆるものに対応できる「eM」と呼ばれる新開発の電気自動車プラットフォームに基づいている。
姉妹ブランドのヒョンデ、キアを含め、同グループでは2030年までにこの新しいアーキテクチャを採用した新モデルが13台も発売される予定だ。ジェネシスでは、GV90がメルセデスのEQSおよびGLS SUV、BMWのX7、そして最近目撃されたアウディの次期Q9に狙いを定めることになる。
ネオランと同様、プロトタイプは下向きに曲がるライトバーを備えているようだ。全体は見えないが、カモフラージュの後ろにあるLEDデイタイムランニングライトは明らかに下向きに傾斜している。DRLはフロントフェンダーの後方まで伸びており、フロントドアのすぐ手前で終わっている。

後部でも、コンセプトと同様に、LEDテールライトが2本の特徴的なストライプを備えており、後部の3/4を囲むように配置される。しかし、我々が最も興味を持っているのはドアだ。
このプロトタイプは、従来型のドアに見せかけたカモフラージュがなされているが、量産型ではロールスロイスのようなヒンジ式スーサイドドアを採用すると噂されている。
GV90はグローバルモデルとなるが、おそらく一部の市場ではより派手なグレードが設定される。最上位モデルには、リクライニングチェアを備えた何らかの快適な座席仕様が採用されると思われる。
テスト車の内部は撮影していないが、コンセプトカーでは運転席が180度回転する様子が紹介されていた。だがキアEV9は、米国では連邦自動車安全基準に違反することからこの機能を搭載できないため、GV90にも搭載されない可能性が高い。
技術的な部分では、RWDのシングルモーターモデルを提供するが、より高級志向のグレードにはデュアルモーターと全輪駆動が標準装備される予定となっている。ベースモデルはキアやヒョンデと同じ最高出力435psを実現し、フラッグシップグレードでは608psを発揮すると見られる
GV90は今後数か月以内にデビューし、2026年モデルとして約10万ドル(約1500万円)の価格で発売されると予想されている。市場ではメルセデス・マイバッハ「EQS」はもちろん、ロールスロイスをも標的する可能性もありそうだ。
















