
初代パジェロスポーツは、1996年に2代目パジェロのラダーフレームを流用して登場した。日本ではチャレンジャーとして販売されていたが、2001年までの1世代限りで生産終了した。その後は海外専売となり、英国ではショーグンスポーツ、そのほかの市場ではモンテロスポーツとして販売、第3世代となる現行型は2015年に登場しており、10年ぶりのフルモデルチェンジとなる。日本市場への再導入も囁かれているが、もしチャレンジャーの名が復活すれば、実に24年ぶりとなる。

第4世代では、2023年に海外で発売された三菱の最新ミッドサイズ・ピックアップトラック、トライトン(L200)とプラットフォームを共有する。
次期型ではトライトンに似たフロントエンドデザインを採用、完全新設計されたパジェロスポーツは、ねじり剛性を強化したラダーフレームシャシーを誇り、60%という驚異的な増加になっているという。またボディサイズも大きくなり、全長と全幅がそれぞれ15mmと50mm増加する。
リヤセクションも厳重にカモフラージュされているが、1990年代のCK0/CM0系5代目ランサーを彷彿とさせる三角形のLEDテールライトの一部がくっきりと点灯している。また、排気口がひとつと、電源ソケット付きの巨大な牽引ヒッチボールも備えている。注目すべきは、プロトタイプには燃料キャップがなく、ホイールがカモフラージュで覆われていることだろう。
車内には、新設計の9インチタッチスクリーン・インフォテインメントシステムを含むアップデートが施される。トライトンと同様に、温度、ファン速度、音量、衛星ナビゲーションの物理的なコントロールを装備。センターコンソールには、光沢のある黒いプラスチックトリムがかなり多く使用されるという。
ボンネットの下では、6速マニュアルまたは6速オートマチックトランスミッションと組み合わせた2.4Lエンジンを提供する可能性がある。最もパワーの低いオプションは、自然吸気直列4気筒エンジンだ。
より高いトルクを求めるユーザーには、2つのディーゼルオプションを用意。4N16エンジンのシングルターボバージョンとツインターボ バージョンで、最高出力は150ps〜200psを発揮する。ガソリンエンジンは約130ps発揮する。
より強力なターボディーゼルエンジンは、最大トルク430Nmを発揮する。4輪駆動システムには、スーパーセレクト4WD-IIとイージーセレクト4WDが含まれる予定で、前者には、トルクの 40% をフロント アクスルに配分するセンター トルク センシング LSD が搭載されている。どちらのシステムにも4Lモードが含まれているが、スーパーセレクト4WD-II には、ロックされたセンター デファレンシャルやロックモードなどの追加機能がある。
次期型パジェロスポーツのワールドプレミアは、2025年内と予想され、市場ではレンジャーをベースにしたフォード エベレスト、およびハイラックスをベースにしたトヨタ フォーチュナーと競合することになる。しかし、我々が最も興味あるのは、日本市場でチャレンジャーとして復活、あるいはピックアップトラックのトライトンのSUV版として、日本発売があるかどうかだろう。



















