ウィンドウの輪郭とスリムなルーフレールにアルミトリムを施しており、後者は4ドアバージョンとの差別化のひとつ

2025年に発売される小型セダンの新型メルセデス「CLA」は、ハイブリッドとバッテリー電気の両方のパワートレーンを使用するよう設計された、新しいメルセデス・モジュラー・アーキテクチャ(MMA)を採用した最初のモデルだ。

そしてその2番目のモデルとなるのが、以前は生産中止の噂があった2026年型「CLAシューティングブレーク」で、今回シュトゥットガルトで路上テストが行なわれているのが目撃された。
メルセデスは2023年9月に、コンパクトラインアップにCLA、CLAシューティングブレーク、GLA、GLBの後継モデルが含まれるが、AクラスとBクラスのモデルは含まれないと発表した。CLAシューティングブレークは、セダンの洗練されたデザインと、ワゴンボディの実用性を第3世代でも組み合わせ続けるため、スタイリングの点で最も興味深いモデルと言えるだろう。

捉えたプロトタイプは、フロントとリヤエンドのみにカモフラージュが施されている。フロントセクションは、ローマウントグリルや星型LEDデイタイムランニングライトを備えたアグレッシブなヘッドライトなどが、通常のCLAと共有されることになりそうだ。側面のフラッシュドアハンドルにも同じことが当てはまるが、キャビンとルーフラインは新設計されていることがわかる。
このプロトタイプは、ウィンドウの輪郭とスリムなルーフレールにアルミトリムを施しており、後者は4ドアバージョンとの差別化のひとつとなる。もちろん、シューティングブレークのハイライトは、リヤエンドのデザインだ。新世代では、楕円形グラフィックのLEDテールライトと、小さなリヤウィンドウを備えている。

CLA新型ファミリーの内部には、AIテクノロジーを備えた最新の「MB.OS」ソフトウェアを実行するデジタルコックピットの恩恵を受ける。またシューティングブレークは、ファストバックセダンと比較して、より大きなトランクと数インチのヘッドルームを提供する予定となっている。
ゼロエミッションのCLAは、最高出力271ps(200 kW)のリヤ電気モーター、またはフロントに108ps(80kW)のモーターを追加した全輪駆動バージョンのオプションを提供する。エネルギーは、58kWhまたは85kWhの容量を持つバッテリーパックに蓄えられ、最大750km(466マイル)の走行距離を実現。シューティングブレークは空力ボディを備えているため、この数値に近い数値を達成する可能性が高いとみられる。
ハイブリッドラインアップには、1.5L直列4気筒「M252」エンジンを搭載、最高出力136ps、163ps、190psの各バージョンがあり、8速デュアルクラッチオートマチックトランスミッションに統合される、27ps(20 kW)の電気モーターがアシストする。また、ハイブリッドCLAには、オプションで全輪駆動が提供される予定だ。
最新情報によると、CLAシューティングブレーク次期型は2025年末までに発表、2026年初頭に市場に投入される予定となっているという。