新型の高級車がデビューするたびに、「より派手に、より輝かしく、より高性能」を追求するマンソリーだが、今回のコンチネンタルGTは、ボンネットからディフューザーまで鍛造カーボンパーツを採用したこだわりボディキットが売りだ。
鍛造カーボンファイバーは、従来のカーボンファイバー素材と異なる製造過程によって作られる高性能な素材で、炭素繊維と樹脂を混ぜ合わせて圧力と熱で形成される。

マンソリーは近年、この鍛造カーボンファイバーコンポーネントに愛着を持っており、コンチネンタルGTでは最も目立つボンネットをはじめ、グリル、スプリッター、エアインテークシュラウドなどに採用することでフロントエンドの雰囲気を一変させた。

だが、これだけでは済まない。鍛造カーボン素材は、ドアミラー、サイドスカート、ドアのトリムなど、ボディサイドにもふんだんに使用されているほか、リヤまわりでは、ウィンドウ上部のコンパクトなルーフスポイラー、リヤデッキリッドスポイラー、ディフューザーにまで至っている。
さらに新デザインのクワッドエキゾーストパイプをインストールし、足回りには、光沢のある黒い22インチホイールが装着されている。

今回インテリアは比較的控えめだが、それでもシートとドアパネルはライトタンのレザー仕上げで、ドアパネルとダッシュボードには鍛造カーボンのアクセントが施されている。さらに、独自のシートベルトと新しいフロアマットも追加しているほか、ステアリングホイールの形状も調整されているなど、強いこだわりを見せている。

最新のコンチネンタルGTには、標準で最高出力771ps、最大トルク1000Nmを発揮するV型8気筒+プラグインハイブリッドが搭載されているが、マンソリーは最大800ps、または900psまで引き上げる可能性があるという。

価格は未発表だが、ただでさえ存在感のあるベントレーがさらなる威圧感を持つことは間違いない。















