2027年BMW「X5」次期型、クラシックな「シャークノーズ」デザイン採用へ!

BMW X5 次期型プロトタイプ スパイショット
BMWは現在、主力クロスオーバーSUV「X5」次期型を開発中だが、その最新プロトタイプをカメラが捉えた。
BMW X5 次期型プロトタイプ スパイショット

BMWの新世代EVには、ブランドの運命に革命をもたらした、1960年代の自動車にちなんで「ノイエ・クラッセ」と名付けられた、先進的な新しいプラットフォーム、バッテリー、モーター技術が搭載される。そして、動力源に関係なく、すべてのモデルは、BMWのシャークノーズクラシックの外観に敬意を表す新しいデザイン言語を徐々に採用していくことになりそうだ。

初代X5は、2000年に登場。第4世代となる現行型(G05)は2019年に発売されており、これが7年ぶりのフルモデルチェンジとなる。

BMWの最も特徴的なデザインといえば何を思い浮かべるだろうか?リアクォーターウィンドウの「ホフマイスターキンク」、「デュアルキドニーグリル」などが挙げられるが、1960年代のオリジナル「ノイエ・クラッセ」(1956 年の 507 スポーツカーを含めるとさらに以前)から1990年代初頭にかけて採用されていた「シャークノーズ」フロントエンドを忘れてはならないだろう。

そして、BMWは1990年代に方針転換し、1999年にデビューしたX5は逆傾斜のノーズを採用している。

BMW X5 次期型プロトタイプ スパイショット

しかし、今年末からBMWは時計を戻し始めるようだ。同社の新世代EVには、ブランドの運命に革命をもたらした、1960年代の自動車にちなんで「ノイエ・クラッセ」と名付けられた、先進的な新しいプラットフォーム、バッテリー、モーター技術が搭載される。そして、動力源に関係なく、すべてのモデルは、BMWのシャークノーズクラシックの外観に敬意を表す新しいデザイン言語を徐々に採用していくことになりそうだ。

2026年にデビューが予定されている「X5」次期型は、今秋に小型「iX3」でデビューする「ノイエ・クラッセ」プラットフォームの恩恵を受けず、ICE搭載のX3改良新型と同様に、現在の「CLAR」アーキテクチャの更新バージョンを採用している。

おおよそのデザインは、2027年の「iX3」を予告する昨年のビジョン・ノイエ・クラッセ・Xコンセプト」だ。つまりクラシックな 「2000CS 」クーペ(写真参照)のヘッドライトのように、下のバンパーに収まるスリムで背の高いキドニーグリルが1組装備されるのだ。

BMW 2000 CS

フィンランドで捉えたプロトタイプは、 iX3 (NA5) よりもはるかに長く、幅も広いようです。また、リアクォーターの分割ウィンドウは、リアクォーターパネルエリアの 4つ目のウィンドウに続く可能性があり、ホイールベースの長さを強調している。

また側面では、ピラーの基部に配置された、ドアハンドルを採用する可能性がありそうだ。これはフォード「マスタング マッハE」や「ノイエ・クラッセ コンセプト」でもみられたものだ。

初代X5は、同ブランド史上初のSUVであったため、急進的に思えたが、それ以降のX5は非常に保守的であり、魅力的ではあるが、間違いなく安全策をとっているようだ。しかし、次期型では、新しいノーズ、幅広いヒップ、角張ったアーチ、リアウィンドウのよりスポーティな傾斜を装備。キャビン内には、全幅ヘッドアップディスプレイを備えたまったく新しいインテリア、そして初めてのEVオプションにより、X5はより若々しい魅力を放つことになるだろう。。

次期BMW X5(G65)は、2026年末にサウスカロライナ州スパルタンバーグで生産が開始される予定となっている。また、電気自動車のiX5には、ノイエ・クラッセで導入された第6世代BMW eDriveテクノロジーが搭載される予定だ。先進運転支援システムについても同様で、当初はレベル3以上の自動運転機能が搭載されると予想されている。

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…