トミカ × リアルカー オールカタログ / No.115 トヨタ センチュリー

この風格、『トミカ』の域を超えた!? あの超高級車を掌で味わう贅沢体験

発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ?

No.115 トヨタ センチュリー(サスペンション可動・希望小売価格594円・税込)
No.115 トヨタ センチュリー
No.115 トヨタ センチュリー(初回特別仕様)(サスペンション可動・希望小売価格594円・税込)*初回のみの特別仕様(特別色)です。

トヨタのセンチュリーは1967年に初代モデルが登場して以来、日本国内における最高級ショーファーカーとして君臨してきました。トヨタが総力を挙げて製造するこのモデルは、歴代を通じてセダン形状を維持してきましたが、2023年に登場したGRG75型で初めてSUVボディを採用し、大胆な転換を果たしています。

トヨタ センチュリー 実車 フロントビュー
トヨタ センチュリー 実車 リヤビュー

このGRG75型センチュリーは新たなフラッグシップモデルの方向性を示すもので、半世紀以上にわたるセンチュリーの伝統を継承しつつ、これまでにない方向性を示した革新的な一台となっており、特に“センチュリーSUV”と呼ばれています。

トミカ No.115 トヨタ センチュリー
実車 トヨタ センチュリー

全長5205mmの堂々としたボディと、静粛性・快適性に徹底的にこだわった乗り味が特徴の、伝統と革新を高度に融合させたモデルで、デザイン面ではセンチュリーらしい威厳と格式を保ちながらも、現代的なSUVらしい存在感を併せ持っています。フロントには精緻な仕上げの縦基調グリルと四灯式LEDヘッドランプが備えられ、リヤには水平基調のシンプルかつ重厚なデザインが施されています。エンブレムには歴代同様、フェニックス(鳳凰)の意匠が用いられ、日本の伝統美を象徴しています。

大きく開くリヤドアは乗降性抜群。
運転しやすさを突き詰めた運転席まわり。
リクライニング機能はもちろん、マッサージ機能まで備えるリヤシート。

リヤドアは最大75度まで大きく開き、これにより後席乗員の乗降性を高めるとともに、中間に2段階の開度固定ポイントを設定、1段目は狭い駐車場での乗降に適した開度に、2段目はドライバーやドアマンがドアを引きやすく、スマートに降車できる位置に設定されています。ホイールアーチやバンパーの造形は控えめながらも筋肉質で、優雅さと力強さが同居しています。内装では伝統の匠の技が随所に光り、和風のモチーフを取り入れたウッドパネルや上質なファブリック・レザーが用いられています。後席はオットマン付きの独立シートで、リクライニング機能やマッサージ機能を備え、まさに移動する応接間とも言える空間が広がります。静粛性も徹底されており、二重ガラスや吸音材の多用によって、外界から隔絶されたかのような静けさを実現しています。

V6エンジンにフロントとリヤの2基の電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムが採用されている。

パワートレインには、3.5L V6エンジン(2GR-FXS型)にフロントとリヤの2基の電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムが搭載されています。このシステムはトヨタのレクサスブランドで実績のあるユニットをベースに最適化されており、システム総出力は約412psを誇ります。静粛かつ滑らかな走行フィールを持ちながらも、高速道路での加速や追い越しも余裕を持ってこなす性能を備えています。加えてEVモードも搭載されており、短距離であればモーターだけでの走行も可能です。駆動方式は四輪駆動で、E-Four Advancedと呼ばれる電動後輪駆動システムが用いられ、安定性と快適性を高次元で両立しています。

センチュリーは乗員のみならず周囲の歩行者や他車に対する高い安全性が確保されている。

安全装備においても抜かりはなく、最新のトヨタセーフティセンスが標準装備されています。これにはプリクラッシュセーフティ、全車速追従型レーダークルーズコントロール、レーントレーシングアシスト、プロアクティブドライビングアシストなどが含まれており、乗員のみならず周囲の歩行者や他車に対する高い安全性を確保しています。また、ドライバー異常時対応システムや高度な駐車支援機能も搭載されており、最高級車にふさわしい安心感を提供しています。

このように、GRG75型センチュリーは、センチュリーが築き上げてきた伝統と日本独自の美意識を礎にしつつ、現代のニーズに応える新しいラグジュアリーカーとして完成されています。その存在は、単なる高級SUVという枠を超え、日本のモビリティ文化の象徴とも言える特別な一台なのです。2025年5月の第3土曜日に『トミカ』に加わった『No.115 トヨタ センチュリー』は、この特別な高級車を『トミカ』流に的確に再現しています。思わずコレクションに加えたくなる珠玉の1台と言えるでしょう。

■トヨタ センチュリー 3.5L プラグインハイブリッド車 主要諸元

全長×全幅×全高(mm):5205×1990×1805

ホイールベース(mm):2950

トレッド(前/後・mm) :1705/1715

車両重量(kg):2570

エンジン型式:2GX-FXS型 直列4気筒 筒内直噴+ポート燃料噴射装置(D-4S)

排気量(cc):3456

最高出力:193kW(262ps)/6000rpm

最大トルク:335Nm(34.2kgm)/4600rpm

フロントモーター型式:2NM型 交流同期式

フロントモーター最高出力:134kW(182ps)

フロントモーター最大トルク:270Nm(27.5kgm)

リヤモーター型式:1YM型 交流同期式

リヤモーター最高出力:80kW(109ps)

リヤモーター最大トルク:169Nm(17.2kgm)

トランスミッション:電気式CVT

サスペンション(前/後):ストラット/マルチリンク

ブレーキ(前後) :ベンチレーテッドディスク

タイヤ:(前) 255/55R20

■毎月第3土曜日はトミカの日!

No.106 西濃運輸 カンガルー便トラック(希望小売価格594円・税込)

毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2025年5月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.115 ホンダ FU655 ラッキー』に代わって『No.115 トヨタ センチュリー』が登場します。なお、『No.115 トヨタ センチュリー』には初回のみの特別仕様(特別色)もあります。また、それまでの『No.106 ホンダ CT125・ハンターカブ』に代わって『No.106 西濃運輸 カンガルー便トラック』が登場します。

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部