C字型DRLはバンパーコーナーインテーク内に再配置か

初代クリオは1990年に「シュペール5」の後継車としてデビュー、日本市場では、1991年から当時の輸入元ジャックスがルーテシアとして発売した。5代目となる現行型は、ルノー・日産・三菱アライアンスが開発した「CMF-B」プラットフォームを最初に採用したルノー車として、2019年に登場している。

欧州クリオは、2023年にフェイスリフトが行なわれているが、日本市場におけるルーテシアは、改良モデルが販売されず、先代が販売されている。欧州では第6世代へのフルモデルチェンジが近いことから、日本のルーテシアは、マイチェン飛ばして、一気に次期型が投入される可能性がありそうだ。
同社は、クリオ新型を、ヨーロッパにおいて重要なBセグメント市場への新たな攻勢の一環として、新型「キャプチャー」クロスオーバー、そして電気自動車の4(キャトル)5(サンク)とともに、6代目を導入することになりそうだ。
2024年に同サイズのEV 4と5が登場することを考えると、クリオの現世代以降の将来は不透明に見えたが、ルノーがより高価なEVシリーズを導入する際に、顧客基盤の大部分を失わないようにするために重要なのだろう。たとえば、「メガーヌ E-Tech」ハッチバックは、現行クリオの 2 倍の価格だからだ。

捉えたプロトタイプは、かなりカモフラージュが厳重のため、ディテールは不明だが、ヘッドライト形状はまったく異なるほか、特徴的だったC字型LEDデイタイムランニングライトは消滅しているようだ。情報によると、DRLはバンパーコーナーインテーク内に配置されるとのことだ。
また、リヤセクションでは、非常にスリムなLEDテールライトの一部が見えており、インパクトのあった大型のテールライトも刷新されることを示唆している。
新型クリオは、現行車で使用されているガソリン電気式E-Techパワートレーンの進化版を搭載して販売される予定で、自然吸気4気筒エンジンに電気モーター、スタータージェネレーター、小容量バッテリーを組み合わせ、複合排出量を低減し、エンジンを切った状態で短距離を走行できる機能を備える。間違いなく、ラインナップ全体で排出量を削減する必要があることから、ルノーは次世代に向けてクリオの最も安価な純ガソリンモデルを段階的に廃止することになると思われる。
ルノーの小型電気自動車向け「CMF-BEV」プラットフォームは、クリオの「CMF-B」アーキテクチャと非常に密接に関連しているため、将来的には電気自動車派生モデルが登場する可能性があるが、関係者によるとそれはまだ計画されていないという。
クリオ次期型のワールドプレミアは、2025年内と予想されているが、日本市場には、「ルーテシア」次期型として、2026年に導入が期待できるかもしれない。