7シリーズ同様に「ノイエ・クラッセ」デザインを回避している可能性高い

初代である現行型X7は、2019年に発売された。2022年には、初の大幅改良が行なわれており、2024年にはアメリカでブランド売上第5位の車となった。昨年の販売台数は12.5%増だったものの、発売から6年が経過しており、2代目への世代交代に期待が高まっている。

同ブランドの新型モデルでは、次世代デザイン「ノイエ・クラッセ」の外観を持つと思われる「3シリーズ」、「5シリーズ」、「M5」、「X5」など多数のプロトタイプを目撃してきたが、X7はどうだろうか?

捉えたプロトタイプは、ボディを完全にカモフラージュしており、デザイン詳細は不明だが、進化型フロントエンドを特徴としており、お馴染みのグリルの両側に分割式ライトユニットが配置されている。これらに加え、新しいフロントバンパーは、はっきりとした水平基調とワイドな下部インテークを備えている。つまり、7シリーズ同様に「ノイエ・クラッセ」デザインを回避している可能性高いようなのだ。
さらに後方を見ると、進化型でありながらも流線型のデザインが確認できる。このデザインの一環として、より曲線的なボディワークと、新型フォード「マスタング・マッハE」風のドアプルがピラーの基幹に配置されている。さらに、上向きに流れるベルトライン、大径ホイール、そしてフロントにブルーのキャリパーを備えた強力なブレーキシステムが採用されているのも見てとれる。

リヤエンドも厳重にカモフラージュされているが、ナンバープレートの凹部はリフトゲートからバンパーに移動されているほか、長くなったと思われるスポイラーが装備されている。また、4本出しのエキゾーストパイプがインストルールされていることから、上位モデル「X7 xDrive40」である可能性がたかいだろう。
X7次期型は、開発初期段階のため、そのほかの詳細は不明だが、次期型では、「CLAR-WE」プラットフォームを採用し、内燃機関と電気自動車の両方に対応していくとみられる。つまり、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンのほか、完全電気自動車「iX7」が初めて導入されることになりそうだ。
X7のワールドプレミアは、2027年以降と予想されている。日本市場における現行型の最上位モデルは1,765万円だが、次期型EVの「iX7」では、初の2,000万円台へ突入する可能性が高いだろう。