キャビンはキルティングレザー、アンビエント照明、ハイテク装備満載



日本はもちろん、今や世界で高級ミニバンが流行しているが、中国市場をターゲットにしたこのミニバンは、世界最高級にふさわしいといえるだろう。

上海モーターショーで発表された同チューナーの最新作は、Vクラスを再創造した究極仕様となり、次世代の空港シャトルにもなりそうだ。車体にはロールスロイス風のクロームメッキグリルとバンパーが装備され、ボンネットからミラーキャップまで、あらゆるものを飾るカーボンファイバーのアクセントがふんだんに施されている。
足回りでは、特注のホイールを装着、これもロールスロイスから取り外されたように見える。

室内も、マンソリー色全開だ。キャビンはキルティングレザー、アンビエント照明、ハイテク装備で満たされている。これは、Sクラスレベルの豪華さを備えながら、はるかに広いヘッドルームとレッグルームを持ち、VIP向けにカスタマイズされた車両と考えていいかも知れない。また、他の優れた超高級ピープルムーバーと同様に、仕切りとインターホンシステムが備わっており、自分の都合の良いときにのみ運転手と会話できる。
注目すべきは、このVクラスが特に中国市場をターゲットにしていることだ。中国では、このような運転手付きの大型ミニバンはステータスシンボルであり、このクルマは明らかにマイバッハ(マンソリーも改造に関わっている)や、ロールスロイスと同じクラスに属している。
ミニバンの高級化は今後も成長すると見らており、日本から流行したとも言える「高級ミニバン」市場は、今や世界の標準となったと言えそうだ。価格は未発表だが、トヨタ「アルファード」のトップグレード「Executive Louge」(1千65万円)が、3〜4台買えそうな金額になりそうだ。