5月17日(土)~18日(日)に東京ビッグサイトを中心に開催されるフォーミュラE第8、9戦の東京大会(Tokyo E-Prix)。今年は土曜日と日曜日に1レースずつが行われる“ダブルヘッダー”として催される。このシリーズでは予選と決勝を同日に実施することになっており、Tokyo E-Prixにおいては予選は10時20分から、決勝は15時05分にスタートする予定となっている。
フォーミュラEでは、決勝レースのスターティンググリッドを決める予選を、独特な形式で行う。F1などのレースシリーズでは、予選をいくつかのセッションに分け、下位グリッドから決定していくいわゆるノックアウト方式を採用している。フォーミュラEにおいても予選は複数のセッションに分けられているのは同じだが、上位グリッドの決定に際してはトーナメント方式としている。
フォーミュラEの予選は、“グループステージ”と“デュエルステージ”に分けられる。
最初に行われるグループステージでは、22名のドライバーをグループAとグループBの2組に振り分け、それぞれのグループでタイムアタックを行う。このセッションは12分間に設定され、またマシンの最大出力は300kW(約408PS)に制限される。ここで各グループで上位4位までに入ったドライバーが、次のデュエルステージに進出する。

デュエルステージは、各組の上位4名、計8名によってポールポジションを巡って争うトーナメント。350kW(約476PS)のパワーで行われるこのステージでは1対1のマッチアップが組まれ、このトーナメントを制したドライバーがポールポジションを、決勝で敗れたドライバーが2番グリッドを獲得する。2列目は準決勝を走ったドライバーがタイム順に、3列目から4列目は準々決勝を走ったドライバーがタイム順に決定する。

ちなみに、GEN3 Evoが導入された今シーズンのデュエルではフロントモーターの駆動も許される。正真正銘、現行フォーミュラEマシンのフルパフォーマンスを目にすることができる。
また、9番グリッド以降については、ポールシッターのグループによって決められる。具体的には、ポールシッターが割り振られたグループが奇数グリッド、もう一方のグループが偶数グリッドとなる。たとえば、ポールシッターがグループAだった場合、9番グリッドにはグループAの5番手タイムのドライバー、10番グリッドにはグループBの5番手タイムのドライバー……という感じだ。

この2ステージ制の予選はシーズン8から導入されたもの。デュエルステージは一発勝負の連続で、非常に緊張感が高い。Tokyo E-Prixの予選でもドラマが生まれそうだ。