2度の王者と東京E-Prix初代勝者のコンビ! 実力派ラインナップで戦うDSペンスキー【フォーミュラEチーム&ドライバー紹介】

フォーミュラEの日本大会、TOKYO E-Prixが5月17~18日に開催される。今季のシリーズには11チームがエントリーしているが、今回は現在チームランキング4位につけるDSペンスキーを紹介する。

DS Penske

現在DSペンスキーとしてフォーミュラEを戦っているチームは、2007年にアメリカの実業家であるジェイ・ペンスキーによって設立された。彼は、チーム・ペンスキーの創始者で北米モータースポーツの大御所である実業家ロジャー・ペンスキーの息子だ。

このチームは、フォーミュラEの初年度2014/15年のシーズン1に「ドラゴン・レーシング・フォーミュラEチーム」として参戦。このシーズンではポールポジション獲得1回、1勝を含むポディウムフィニッシュ5回を記録して、チームランキング2位につけ、上々のスタートを切った。

しかし、シーズン3以降は成績が低迷。シーズン5から8までの第2世代マシン「Gen2」の時代には、4シーズン通算で表彰台獲得は1回のみと苦しんだ。

状況が好転したのは、第3世代マシン「Gen3」が導入されたシーズン9だった。DSオートモビルのサポートを受けて「DSペンスキー」へとチーム名を変更。それと同時に、元F1ドライバーであり、フォーミュラEでのドライバーチャンピオン経験者でもあるジャン‐エリック・ベルニュとストフェル・バンドーンが加入。第4戦ハイデラバードE-Prixでは、チームとしては7年ぶりの優勝をベルニュがもたらした。

今季のドライバーはベルニュが続投している一方で、バンドーンの後任として、昨季マセラティMSGレーシングで東京E-Prixを制したマキシミリアン・ギュンターが加入した。

■DSペンスキー
チーム代表:ジェイ・ペンスキー
本拠地:フランス ベルサイユ
マシン:DS E-TENSE FE25
パワートレイン:ステランティス

●シーズン11成績(第7戦モナコ終了時点)
最高位:1位
獲得ポイント:76ポイント
ランキング:4位

●通算成績(シーズン11第7戦モナコE-Prix終了時点)
レース数:139
優勝回数:4
表彰台獲得回数:18
ポールポジション獲得回数:8
チャンピオン獲得回数:0

No.25 ジャン‐エリック・ベルニュ

35歳、フランス出身のジャン‐エリック・ベルニュは4歳のころにカートでキャリアをスタート。フォーミュラにステップアップした後はレッドブルの支援を受け、2010年にイギリスF3選手権でチャンピオンに。同年トロロッソでF1テストドライブを経験。2012年にトロロッソでF1デビューを飾ると3年にわたり世界最高峰の選手権を戦った。フォーミュラEにはシーズン1から参戦。テチーターに所属したシーズン4に4勝を挙げてチャンピオンを獲得すると、翌シーズン5にはDSのサポートを受けた同チームで3勝を挙げて連覇を達成。シリーズ史上初めての2度のチャンピオンとなった。それ以降もDSとともに歩んでおり、DSペンスキーにはシーズン9に加入した。

ジャン‐エリック・ベルニュ
●シーズン11成績(第7戦モナコE-Prix終了時点)
最高位:5位
獲得ポイント:34ポイント
ドライバーランキング:9位

●通算成績(シーズン11第7戦モナコE-Prix終了時点)
レース数:137
優勝回数:11
表彰台獲得回数:36
ポールポジション獲得回数:17
タイトル獲得回数:2

No.7 マキシミリアン・ギュンター

マキシミリアン・ギュターはドイツ生まれの27歳。10歳のときにカートからモータースポーツのキャリアを始めた。その後ヨーロッパのフォーミュラカテゴリーで経験を積み、2017年にはマカオGPにも出場。翌2018年にはFIA F2選手権にステップアップした。フォーミュラEにはシーズン5にGEOXドラゴン(現DSペンスキー)からデビュー。翌シーズン6にはBMW i アンドレッティ・モータースポーツ(現アンドレッティ・フォーミュラE)に加わり2勝を挙げた。今季は6シーズンぶりにDSペンスキーに復帰。第3戦ジェッダE-Prixで優勝を飾った。

マキシミリアン・ギュンター
●シーズン11成績(第7戦モナコE-Prix終了時点)
最高位:1位
獲得ポイント:42ポイント
ドライバーランキング:7位

●通算成績(シーズン11第7戦モナコE-Prix終了時点)
レース数:90
優勝回数:6
表彰台獲得回数:11
ポールポジション獲得回数:3

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