流石は北米の名門!BMW撤退後も毎年勝利を重ねるアンドレッティ、元王者デニスとベテランのコンビで今季も優勝なるか【フォーミュラEチーム&ドライバー紹介】

フォーミュラEの日本大会、TOKYO E-Prixが5月17~18日に開催される。今季のシリーズには11チームがエントリーしているが、今回は現在チームランキング6位につけるアンドレッティ・オートスポートを紹介する。

ANDRETTI FORMULA E

アンドレッティ・オートスポートは、北米モータースポーツ界のレジェンド、マイケル・アンドレッティが創設したチーム。アメリカを代表する名門のひとつであるアンドレッティはインディカーシリーズのほか耐久レースなどにも活動の場を広げている。

そんなアンドレッティはフォーミュラEには2014/15年のシーズン1からエントリーを続けている。同シーズンは4度のポディウムフィニッシュを果たすなど存在感を示しながらも、シーズン4までは未勝利のままでいた。

転機となったのはシーズン5。それまでもBMWの支援を受けてきたアンドレッティだったが、第2世代マシン「Gen2」が導入されるタイミングでチーム名は「BMW i アンドレッティ・モータースポーツ」となり、BMWのワークスチームとなったのだ。そして同シーズンの開幕戦ディルイーヤE-Prixで初勝利。以降BMWが撤退するシーズン7までに7勝を挙げた。

BMWのサポートを失ってからも毎年1勝を挙げているアンドレッティはシーズン9、チームタイトルは逃したものの、ジェイク・デニスがドライバータイトルを獲得。今季はデニスと新加入のニコ・ミュラーのコンビで戦っている。

■アンドレッティ・フォーミュラE
チーム代表:ロジャー・グリフィス
本拠地:アメリカ インディアナポリス
マシン:Porsche 99X Electric
パワートレイン:ポルシェ

●シーズン11成績(第7戦モナコE-Prix終了時点)
最高位:3位
獲得ポイント:68ポイント
ランキング:6位

●通算成績(シーズン11第7戦モナコE-Prix終了時点)
レース数:139
優勝回数:11
表彰台獲得回数:38
ポールポジション獲得回数:13
チャンピオン獲得回数:0

No.27 ジェイク・デニス

イギリス出身のジェイク・デニスは現在29歳。カートからレースを始め、2011年にフォーミュラへステップアップした。FIAフォーミュラ3ヨーロピアン選手権を経て、2016年にGP3シリーズ(現FIA F3選手権)にデビュー。ルーキーながらランキング4位に入った。また、この年にはFIA世界耐久選手権(WEC)にもエントリーし、シングルシーター以外も経験。2019年にはアストンマーティン陣営からドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)を戦った。フォーミュラEにはシーズン7にBMW i アンドレッティ・モータースポーツからデビュー。以降アンドレッティで戦い続け、シーズン9には2勝を含む11度のポディウムフィニッシュを果たし、世界チャンピオンに輝いた。

ジェイク・デニス
●シーズン11成績(第7戦モナコE-Prix終了時点)
最高位:3位
獲得ポイント:44ポイント
ドライバーランキング:6位

●通算成績(シーズン11第7戦モナコE-Prix終了時点)
レース数:70
優勝回数:6
表彰台獲得回数:22
ポールポジション獲得回数:6
タイトル獲得回数:1

No.51 ニコ・ミュラー

33歳のスイス出身ドライバー、ニコ・ミュラーは2008年にシングルシーターカテゴリーにデビュー。2010年にはGP3シリーズ(現FIA F3選手権)に参戦し、ランキング3位となった。その後、2014年にドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)にエントリーするなど、フォーミュラカテゴリー以外でも活躍した。フォーミュラEにはシーズン6にGEOXドラゴン(現DSペンスキー)からデビュー。アンドレッティに加入した今季ここまでの最高位はマイアミE-Prixでの4位入賞となっている。

ニコ・ミュラー
●シーズン11成績(第7戦モナコE-Prix終了時点)
最高位:4位
獲得ポイント:24ポイント
ドライバーランキング:14位

●通算成績(シーズン11第7戦モナコE-Prix終了時点)
レース数:53
優勝回数:0
表彰台獲得回数:1
ポールポジション獲得回数:0

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