3年ぶりの大幅改良で「ノイエ・クラッセ顔」に大変身
BMWは現在、欧州Eセグメントセダン「5シリーズ」改良新型を開発中だが、その最終デザインが発覚、予想CGが提供された。

初代5シリーズは1972年に誕生。これまで8代にわたりプレミアム・ミドル・セダンの中心として販売されている。現行型は2023年に登場しており、これが3年ぶりの大幅改良となる。

改良新型では、同ブランドが目指す次世代デザイン「ノイエ・クラッセ」を採用、世代交代以上の5シリーズ史上最大のデザイン変更が行われる。
フロントエンドでは、ボンネット中央に縦方向に走る折り目を配置。スリムでワイドなキドニーグリル内には、長方形のデュアルLEDデイタイムランニングライトが内蔵される。さらにその下のバンパーには、新しいミッドマウント吸気口を備えている。
側面では、ドアハンドルに並行してあったキャラクターラインが削除、下部の折り目は、後部へ上昇するスポーティなラインとなっている。後部では、LEDテールライトのグラフィックを刷新、アウトラインに変更はなさそうだが、内部にスリムでコンパクトな6つのLEDが配置される。さらに、下部バンパーも新設計され、リフレクターは横から縦基調になると思われる。
キャビン内の注目は、「Panoramic iDrive」と「Operating System X」の採用だろう。どちらもCES2025でプレビューされており、将来のモデルにはフロントガラスの下に設置されたカスタマイズ可能なピラー・ツー・ピラー・ディスプレイが搭載される予定だ。ディスプレイは複数のセクションに分割されており、中央インフォテインメントシステムと、iDriveコントローラーに代わる新しい多機能ステアリングホイールが組み合わされる予定となっている。
パワートレインは、おなじみのエンジンとアップグレードされたエンジンが混在することが予想されている。2.0L直列4 気筒ツインターボエンジンは、最高出力259PS/190 kW 、最大トルク400 Nmを発揮し、3.0L直列6気筒ツインターボエンジンでは、最高出力398PS/293 kW、最大トルク580 Nmを発揮するようにアップグレードされる可能性がありそうだ。これは18PS/13 kWおよび41 Nmの増加になる。
5シリーズ改良新型のワールドプレミアは、2026年中頃から下旬にかけて行われると思われ、プラグインハイブリッドや電気自動車のアップグレード版が登場することも予想されている。
このインパクトのあるデザインは賛否両論がありそうだが、初公開時には、大きな話題となることは間違いないだろう。







