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ENVISION RACING
イギリス、シルバーストンに拠点を置くエンビジョン・レーシングは、フォーミュラE初年度、2014/15年のシーズン1からエントリーを続けてきた。
このチームはヴァージン・レーシング・フォーミュラEチームとして参入した。シーズン1から2勝を挙げると、シーズン2にはDSオートモビルとパートナーシップを締結。以降3シーズンにわたり、DSのパワートレインで戦った。
第2世代マシン「GEN2」が導入されたシーズン5には、DSとの提携を解消。環境保全技術を手掛ける企業のエンビジョンがタイトルスポンサーにつき、エンビジョン・ヴァージン・レーシングとして活動を開始するとともに、アウディからパワートレイン供給を受けることとなった。同シーズンは3勝を記録してチームランキングで3位となったものの、その後はライバルの後塵を拝するレースが多くなった。

第3世代マシン「GEN3」が導入されたシーズン9には、パワートレインをアウディからジャガーへスイッチ。ニック・キャシディ(現ジャガー)がシーズン4勝をマークしたほか、この年ニッサンから移籍した元チャンピオン、セバスチャン・ブエミもしぶとくポイントを持ち帰る活躍を見せ、チームタイトルを初めて手にした。
今季は、昨季に引き続きブエミとロビン・フラインスのコンビを継続。第7戦モナコE-Prixではブエミがチームに2シーズンぶりの優勝をもたらした。
■エンビジョン・レーシング
チーム代表:シルヴァイン・フィリッピ
本拠地:イギリス シルバーストン
マシン:Jaguar I-Type 7
パワートレイン:ジャガー
●シーズン11成績(第7戦モナコE-Prix終了時点)
最高位:1位(1回)
獲得ポイント:39ポイント
ランキング:9位
●通算成績(シーズン11第7戦モナコE-Prix終了時点)
レース数:139
優勝回数:17
表彰台獲得回数:54
ポールポジション獲得回数:15
チャンピオン獲得回数:1
No.4 ロビン・フラインス
現在33歳のロビン・フラインスはオランダ出身。ジュニア・フォーミュラで実績を残したフラインスは2012年にワールドシリーズ・バイ・ルノー3.5でチャンピオンを獲得。翌2013年にGP2シリーズ(現FIA F2選手権)に参戦すると同時に、ザウバーF1のテストドライバーに就任した。フォーミュラEにはシーズン2から参戦中。過去4シーズンにわたりともに戦ったエンビジョン・レーシングに復帰した昨シーズンは、3度のポディウムフィニッシュを果たした。

●シーズン11成績(第7戦モナコE-Prix終了時点)
最高位:8位
獲得ポイント:8ポイント
ドライバーランキング:20位
●通算成績(シーズン11第7戦モナコE-Prix終了時点)
レース数:108
優勝回数:2
表彰台獲得回数:16
ポールポジション獲得回数:2
No.16 セバスチャン・ブエミ
セバスチャン・ブエミという名前を聞いたことがある人は多いはず。スイス出身で36歳のブエミは、欧州のシングルシーターシリーズで経験を積むと、2009年にトロロッソ(現レーシングブルズ)からF1にデビュー。3シーズンにわたりF1を戦った。その後は世界耐久選手権(WEC)でトヨタのワークスドライバーとしても活躍。ル・マン24時間で勝利したほか世界チャンピオンにも輝いた。フォーミュラEにはシーズン1から参戦しており、シーズン2にはルノーe.Dams(現ニッサン・フォーミュラEチーム)でチャンピオンを獲得。シーズン8まで同チームで戦ったブエミだが、シーズン9からはエンビジョン・レーシングで再びの頂点を目指している。

●シーズン11成績(第7戦モナコE-Prix終了時点)
最高位:1位(1回)
獲得ポイント:31ポイント
ドライバーランキング:10位
●通算成績(シーズン11第7戦モナコE-Prix終了時点)
レース数:134
優勝回数:14
表彰台獲得回数:33
ポールポジション獲得回数:16
チャンピオン獲得回数:1