エクステリアデザインも変更、より洗練された姿にブラッシュアップ

北米トヨタが発表したBEV、2026年型「bZ」では、航続距離、出力、充電性能、車両デザインにおいて進化を遂げている。そのハイライトとなるのは、最大74.7kWhの総容量を誇る大型リチウムイオンバッテリーで、新設定のXLEフロントホイールドライブプラス(FWD Plus)モデル、およびXLE全輪駆動(AWD)とLimited(FWD/AWD)グレードに搭載される。新バッテリーを搭載したモデルは、メーカー推定値で満充電時最大505kmの航続距離を実現する(編集部換算値)。XLE FWDモデルでは57.7kWhのバッテリーも選択が可能だ。
2026年型bZは、北米充電システム(NACS)充電ポートを搭載し、全国に展開される数千の高速充電ステーションを利用することができる。理想的な条件下でDC急速充電を使用した場合、バッテリー容量の10%から80%まで約30分で充電可能。2026年型トヨタbZは、業界標準プロトコルである「Plug & Charge」機能を採用し、選択された充電ネットワークでの自動識別、認証、承認を可能にする。これにより、複数のモバイル充電アプリの使用が不要になる。
トヨタのコンパクトで軽量かつエネルギー効率の高いeAxleもアップグレードされた。シリコンカーバイド(SIC)半導体が採用され、より高い出力性能が実現されている。AWDモデルでは出力 が50%向上し、338PS(システム合計ネット出力)に達し、0-96km/hを4.9秒で達成する。フロントホイールドライブモデルも出力を向上させ、最大221PS(従来は201PS)を発揮する。
エクステリアデザインも刷新され、より機能とデザインを調和させた佇まいとなったフロントフェイスとライト類に絶妙な改良が施され、スリムなLEDデイタイムランニングライトがハンマーヘッドフロントエンドに統合されている。再設計されたフロントオーバーフェンダーも意匠が変更され、新色のボディ同色モールディングの採用により、低いプロファイルのフロントフェイスに溶け込むデザインとなっている。
室内は、快適性とコネクティビティを追求した広々としたテクノロジー先進のキャビンを採用。コンソールレイアウトが最適化され、ふたつのフロントワイヤレスチャージャーと、大型14インチトヨタオーディオマルチメディアタッチスクリーンを搭載したスリムなダッシュボード、ソフトタッチ素材の採用により、プレミアムな質感が実現されている。キャビン全体に64色からカスタマイズ可能なアンビエント照明が採用され、洗練されたインテリアデザインがさらに引き立てられている。