1980年代ポルシェ「カレラ スーパースポーツ」へのオマージュ…シンガーが究極の「911 SSE」発表

シンガー 911 SSE レストア
米国カリフォルニアを拠点とする「シンガー」は、「911カレラSSE」をレストアした新型モデルを発表した。

あなたの好みはどっち?

シンガー 911 SSE レストア

2009年に設立されたシンガーは、顧客の要望に応じて911のレストアやカスタマイズを請け負う企業だ。
これまで15年以上、数多くの模倣モデルを生み出してきたが、競合他社に差をつけ、魅了し続ける方法を常に模索している。
最新作は、クラシックターボをベースに、コスワース・チューンの自然吸気エンジンが採用されている。

シンガー 911 SSE レストア

今回のインスピレーションは、1980年代の通常の911カレラではなく、はるかに希少なスーパースポーツ・エクイップメント(カレラSSE)だ。このアップグレードでは、カレラの3.2リットル自然吸気エンジンに、幅広のフロントフェンダーとリアフェンダー、大型のフロントスポイラーとリアスポイラー、そして初代911ターボとも呼ばれる930のブレーキとサスペンションパッケージが組み合わされている。

パワートレインは、ツインターボフラット6エンジンの代わりに、水冷式4バルブヘッドと可変バルブタイミング機構を備えた、4.0リットル自然吸気エンジンをリアアクスル後方に搭載している。このエンジンにより、最高出力426psを発揮、後輪のみを駆動する6速マニュアルトランスミッションと組み合わされるのだ。

エクステリアのハイライトは、顧客が固定式ダックテールウィング、またはポップアップ式のリアウイングを選ぶことができることで、迷った場合は、別々のリアエンドを2つ購入し、必要に応じて交換することも可能なのは魅力的だろう。

シンガーの最新カレラ発表には、オーナーが異なる2台のモデルが写されていた。
よりロード志向の薄いブルーの車には、アクティブウイングとベルベットコーデュロイのセンターを備えたスポーツシートが装備されている。
一方、オレンジ色の車は、大型ダックテールスポイラー、バケットシート、リアクロスブレースを備え、サーキット走行向けにセットアップされているという。

価格は未発表だが、限定100台のオーダーのため、億単位の値がつくことは間違いないだろう。

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著者プロフィール

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APOLLO

1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…