バッテリー容量&モータースペックの異なる2機種を設定。一充電航続距離は最高408km

5ドア仕様のみとなる新型マイクラは、全長4m未満、全幅1.8m未満でありながら、そのサイズをはるかに上回る存在感を放ち、狭い道路や渋滞などの都市部の道路環境にフィットする。ホイールベースは2.54mで、ホイールを車両の四隅に配置することで、室内空間の確保とダイナミックなスタンス、そして機敏性と安定性のバランスの最適化を実現した。また、荷室スペースが小さくなりがちなコンパクトカーにおいて、新型マイクラには326Lの容量が確保された。

ロンドンにある日産デザインヨーロッパ(NDE)で設計された新型マイクラは、プレミアムな仕上げとSUVのようなデザイン、シンプルで洗練された表面仕上げ、そして随所に施された緻密な表現が融合した独特のルックスを実現。全グレードに18インチホイールを装着備し、「アクティブ」ホイールカバー、「アイコニック」および「スポーツ」アルミホイールという、3種類のデザインを用意。この大きなホイールサイズとダークなホイールトリムの組み合わせにより、新型マイクラの力強くソリッドなスタンスが生み出された。

アイコニックなヘッドランプは、ナンバープレートからボンネットに向かって傾斜するクリーンなサーフェスからわずかに突き出ており、特別な印象をもたらす。

ドア開錠時には、ヘッドランプが左右に脈動する「ウェルカムウィンク」で乗員を迎えてくれる。この演出はドア施錠時にも行われ、「フェアウェル」としても機能する。LEDのテールランプは、シンプルながらも華やかなデザインで、円形状のエレメントを備えている。
ボディカラーは14種類の組み合わせにより、より個性を主張。2トーンは、ボディカラーと黒またはグレーのルーフカラーを組み合わせることができる。
日産デザインヨーロッパの責任者であるジオバーニ・アローバ氏は、新型のデザインについてこのように述べている。
「第6世代の『マイクラ』のデザインは、これまで多くのお客さまに愛されてきた歴史とその意味を尊重しながらも、EVとして『マイクラ』の新たな章を開きました。エクステリアは大胆で遊び心のある第一印象を与え、街中では確かな存在感を示します。また、お客様に愛されるようなワクワクするデザインの仕掛けを細部に施しました。この『マイクラ』をEV時代に導入できたことを誇りに思います」

インテリアは、歴代モデルの共通テーマである、シンプルで控えめでありながらも優雅さを感じるデザインを踏襲。また、前席の収納スペースに富士山のモチーフを採用するなど、さりげないデザインの特徴を通じて日本らしさも表現された。
ステアリングホイールの奥にある10.1インチのディスプレイは運転に必要な情報をドライバーに提供し、インストルメントパネル中央に位置する同じサイズのタッチスクリーンディスプレイは、ナビゲーションやオーディオ、電話操作などにスムーズにアクセス可能だ。シートの仕様はグレードに応じて異なり、 「モダン」「アウダシアス」「チル」の3グレードにおいて、それぞれプレミアムな空間を演出する。

マイクラとして初のBEVとなる新型は、日常生活において最適かつ安心のEVドライビングを提供する。バッテリーは40kWhと52kWhをラインナップし、都市部で利用するにあたって十分なパワーと航続距離を実現する。40kWhバッテリー搭載車には90kW(122ps)/225Nmのモーターを積み、308kmの航続が可能。52kWhバッテリー搭載車は110kW(150ps)/245Nmモーターで、航続距離は408km。
新型マイクラは都市部での走行を主に想定して開発されたが、52kWhバッテリー搭載車であれば、ドライバーは航続距離の不安なしに郊外へ出かけられる。また、新型マイクラは同セグメント内で最速の急速充電性能を備えているのも特色。100kW出力の急速充電器(※)を使えば、15%から80%への急速充電は30分で完了する。充電効率を最大化するためにヒートポンプが標準装備されており、バッテリーの加熱および冷却機能も備えている。さらに、100%電気自動車化のさらなる利点として、新型マイクラはV2L(Vehicle-to-Load)技術を有し、バッテリーの電力を外部デバイスに供給することも可能だ。
※40kWhバッテリー搭載車の場合最大80kW
効率的で応答性の高いドライビング性能も特徴。電動車ならではのスムーズなドライビングフィールを提供するために、従来以上に綿密な開発が行われた。車重はわずか40kWhバッテリー搭載車で1400kg、52kWhバッテリー車で1524kgと、ソリッドで堅牢な外観にもかかわらず、多くの競合他車よりも大幅に軽量で、高い効率と優れたハンドリング性能を実現した。ルノーと共同開発したEV用「AmpR」プラットフォームの採用により、限りなく低い位置にバッテリーを配置。パッシブダンパーを利用するストラット型フロントサスペンションとマルチリンク式リヤサスペンションにより、優れた走行性能とクラス最高の乗り心地を提供する。先進安全運転支援技術では、高速道路のより快適・安心な走行をサポートするプロパイロットアシストが採用された。
Googleサービスを備えたNissanConnectは、クルマがユーザーの日常生活に溶け込むかのようなシームレスなコネクテッド体験を提供。NissanConnectのアプリを通じてバッテリーの充電状態や充電スケジュールや履歴の管理、さらにクルマの位置や車内空調など、さまざまな機能をリモートでコントロールすることが可能となっている。