
アルピーヌは 1955 年に設立されたフランスのスポーツカーおよびレーシングカーのメーカーであり、1978年以来ルノーグループに属している。最後のアルピーヌA610クーペが生産された1990年代半ば以降、同社は2017年にA110クーペが誕生するまで自社ブランドの車を一切生産していなかった。そして今、ブランド初の量産クロスオーバーがデビューの準備を整えている。

量産型は、基本的に昨年秋に発表された「A390_βコンセプト」の量産バージョンとなる。当時、そのコンセプトデザインは将来の生産モデルと85%類似していると述べられていたが、カモフラージュされたプロトタイプの写真や最新情報によれば、まだ多くの違いがあることは明らかである。
第一に、プロポーションは若干異なる。後部のルーフの傾斜は緩やかに、ホイールアーチは著しく小さくなり、ボディ自体も高くなる。
フロントエンドには、幅いっぱいのLEDストリップサイドライトを備えたヘッドライトは維持するが、その形状と、その下の三角形の配置が若干変更される。バンパーの下部はよりシンプルなデザインになっているが、サイドウォールの形状はほとんど変わらないようだ。
側面では、フロントドアハンドルは格納式で、リアドアハンドルはドアフレームに組み込まれる。
リアで最も目立つ違いはLEDテールライトのデザインだろう。リア全体の幅に渡るLEDストリップには、下部と上部にストロークが追加され、フロント部分と調和していたメインライトの下にある三角形は廃止される。
量産型は、ルノー「セニック」、ルノー「メガーヌ E-テック」、日産「アリア」などのモデルですでに使用されている「AmpRミディアム・モジュラー・プラットフォーム」を採用する。
ボディサイズは、全長4615mm、全幅1885mm、全高1532mmで、競合相手であるポルシェ・マカン・エレクトリック(4784×1938×1622mm)よりかなり小型だ。
パワートレインは、モーターを搭載するため、2モーターから630馬力を発揮するポルシェ「マカン・エレクトリック」に間違いなく匹敵、同レベルのパワーが期待できると伝えられている。
A390のワールドプレミアは、5月27日にフランス・ディエップの歴史的なアルピーヌ工場で行われる。











