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先進装備の充実度は断トツ 多彩なボデイ色設定も魅力的

2009年に登場した初代ルークスはスズキからOEM供給を受けていたが、14年に発売された2代目は三菱との合弁会社であるNMKV製となり、位置づけとしてはデイズシリーズの一員となった。
エクステリア




20年発売の現行型は、同じくNMKV製ながら日産主導で開発されおり、車名が初代と同じ「ルークス」に戻された。家族のお出掛けがもっと楽しくなる軽ミニバンを目指して開発された現行型は、「Room」と「Max」を掛け合わせた「ROOX」の車名のとおり、人がゆったり乗れて荷物がたくさん積めるクラストップレベルの広い室内空間を実現している。
乗降性


後席ニールームは795㎜、後席の室内高は1400㎜もあるので、子どもなら立ったまま着替えることができる。荷室には48ℓのスーツケースを4個も積むことができる。普通車をつくり慣れた日産が普通車の基準で開発した軽自動車として、内外装が上質に仕立てられているほか、かねてから〝技術〞をアピールしてきた日産らしく先進的な装備が充実しているのも特徴だ。前席はセンターアームレスト付きのベンチシートで、メーター類が視認しやすく、エアコンの大きな操作パネルは、平面ではなくパネルに微妙に凹凸が設けられており操作音も出るおかげでブラインドタッチしやすく、直感的にワンタッチで好みの状態に設定できるようにされている。
インストルメントパネル

23年のマイナーチェンジでは内外装や装備に大きな変更があり、外観は新時代のVモーションを纏い、躍動感や高級感をさらに高めたデザインとするとともに、インテリアの素材やカラーを見直して品質感を向上させた。ハイウェイスターシリーズは、日産のミニバンラインナップのエントリーモデルかつ、軽自動車ラインナップのフラッグシップを兼ねた、ルークスを象徴するモデルとなる。
居住性


当初あった「AUTECH」は廃止されたが、件のハイウェイスターをベースとする特別仕様車「アーバンクロム」がラインナップされている。スタンダードシリーズは、上品で洗練されたモダンでシンプルなスタイルと、明るいグレージュの内装色によりリラックスできる室内空間を実現している。移動物検知機能付きインテリジェントアラウンドビューモニターや同ルームミラーなど、軽自動車としていち早く採用した視界を補助する機能や「プロパイロット」などの先進運転支援機能についても、最新の乗用車と比べてもそん色ないものが設定されている。
うれしい装備





月間販売台数 5846台(24年7月~12月平均値)
現行型発表 20年2月(一部仕様変更 24年6月)
WLTCモード燃費 20.9㎞/ℓ※自然吸気のFF車

ラゲッジルーム


ドライブフィールも特に気になるところはなく、至って乗りやすく、快適な乗り心地を実現している。24年6月の一部仕様変更で、最新の法規への適合を図るとともに、もともと非常に多彩なバリエーションが用意されていたボディカラーが、期間限定を含め新しくなった。24年12月には台数限定の特別仕様車「ビームスエディション」が発売された。日産ならではの「他のやらぬことを、やる」という精神とビームスの価値観が共鳴して実現したもので、裏返したデニムを再現したシートカバーをはじめ内外装が独自の仕様となっている。

