
エスプレッソは、インドの子会社であるマルチ・スズキが製造・販売している小型SUVだ。スズキのSUVの流れを汲んだデザインを採用したモデルで、存在感のあるフロントバンパーに、台形をモチーフとしたフロントグリルや、ウィンカーを掴むように配置したヘッドランプを組み合わせることで、力強くタフな印象としている。

GHスタイルの新しいボディキットは、人気のジムニーからインスピレーションを得て、エスプレッソに新たな息吹を吹き込む。最も目立つ変更点はフロント部分で、オリジナルの細い黒いグリルでつながっていたヘッドライトは、より箱型でオフロード車風のジムニースタイルのグリルに置き換えられている。
円形ヘッドライトが両側に装備され、それに合わせたLEDデイタイムランニングライトが加わり、より統一感のある外観を実現している。また、黄色のフォグランプを収めた、黒い新造形のバンパーも装備されている。
しかし、改造はそれだけでは終わらない。この改造されたエスプレッソは、本格的なオフロード走行には対応していないが、フロントとリヤの両方にフレアホイールアーチを装備している。これに黒いロッカーパネルとホワイト仕上げの新たなホイールセットが加わり、より頑丈な雰囲気を醸し出している。

リヤセクションは、スポイラーの大型化とユニークな新造形のバンパーによりアップグレードされているが、テールライトとリフレクターはそのままのようだ。
エスプレッソの主な市場はインドだが、フィリピン、南アフリカ、ラテンアメリカのいくつかの国でも販売されている。パワートレインは、1.0L 直列 3 気筒エンジンを搭載、最も強力な状態で67ps、最大トルク90Nmを発揮する。大したことないように思えるかもしれないが、車重がわずか700kg強(約1500ポンド)と軽いことを考えると、街中を軽快に走るには十分すぎるほどで、軽量・高剛性の車体との組み合わせにより、優れた低燃費と高い走行性能を実現する。また、インドで2020年4月に導入される新しい排ガス規制(BS6)に対応しているようだ。
GHスタイルのボディキットにより、見た目がさらに魅力的になったことは間違いなく、日本でもこのデザインで発売されれば、人気モデルとなるかもしれない。






