ボルボ「XC70」の名称が9年ぶり復活へ…詳細情報が中国からリークされた!

ボルボ XC70 新型 プロトタイプ
ボルボは5月初旬、新型クロスオーバーSUV「XC70」のティザーイメージを公開したが、その詳細とプロトタイプを「MITT」(中国工業情報化)がリークした。

新型「XC70」はワゴンではない? PHEVとして生まれ変わる。

XC70は1998年にV70をベースに開発され、初代は「V70XC」(XCはクロスカントリーを意味)と名付けられて発売された。その後2000年に登場した第2世代で「XC70」と車名が変更され、2016年に生産が終了している。

新型「XC70」は、ワゴンボディスタイルを捨てさるだけでなく、プラグインハイブリッドとして生まれ変わる。

ボルボ XC70 新型 ティザーイメージ

鮮明に写されたプロトタイプは、EX90の足跡をたどり、流線型のスタイリングと彫刻的なボディワークが特徴だ。量産型は、長距離走行可能なプラグインハイブリッド車だが、EVのように完全に密閉されたグリルを備えている。ただし、アクティブグリルシャッターシステムを備えた大型の下部吸気口があり、自動的に調整されて冷却と空気力学が最適化される。

ボルボ XC70 新型 プロトタイプ

グリルの両側には、積み重ねられたマトリックスLEDヘッドライトを装備、上部にはトールズハンマーLEDデイタイムランニンライトが配置されているほか、目立つセンサーと、車両を包む金属ストリップも見える。

側面では、フラッシュマウントされたドアハンドルを装備、足回りには19インチから21インチまでの空力ホイールが装着されている。また、プラスチック製のボディクラッディング、固定式のパノラマガラスルーフ、リフトゲートに流れ込む垂直のテールライトが組み合わされており、ミニマリストなスポイラーと比較的シンプルなリアバンパーも備わっている。

ボディサイズは、全長189.6インチ(4,815 mm)、全幅 74.4インチ(1,890 mm)、全高65インチ(1,650 mm)、ホイールベースは114インチ(2,895 mm)となっている。つまり、XC90よりも5.4インチ(137 mm)短く、ホイールベースは3.5インチ(89 mm)コンパクトになるということだ。

現段階でわかっているパワートレインは、最高出力163ps/120kWを発揮する1.5Lエンジンの搭載で、リン酸鉄リチウムまたは三元リチウムイオン電池から選択できる。また、重量は5,600ポンド(2,540kg)、最高速度は112mph(180km/h)となる予定で、SMAプラットフォームを採用、電気のみでの走行距離は最大124マイル(200km)となっている。

2025年後半に中国市場で発売予定だが、今後他の市場への展開も計画されているという情報が入っており、日本も期待できるかも知れない。

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著者プロフィール

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…