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ドライバーサポート機能を充実
ボルボ・トラックの日本国内でのインポータ―業務を担うUDトラックスは、ボルボFH 2025年モデルの発売を発表した。ボルボFH 2025年モデルは全国のUDトラックス販売拠点およびボルボ・トラック正規ディーラーにて順次販売が開始される。今回のモデルでは、各種法規に適合するための改良が施されている。タイヤが発生させる騒音に関する規制に適合しているほか、車両に対するサイバーセキュリティ対策、管理プロセス構築等に関する規制などに適合されている。

レーンキーピングアシスト
車線維持支援システムは、意図せず車線を逸脱しそうになった場合に、緩やかな補正操舵を介入させ、トラックを車線内に戻し、ステアリングホイールの振動によってドライバーに注意を促す機能だ。55km/h以上の速度で作動する。
パイロットアシスト
ACC(Adaptive Cruise Control)が作動しているとき、継続的にステアリングを介入し、車両が車線内を走行し続けるよう、誘導するシステム。これにより、ドライバーは自動運転に似た感覚で走行できるようになり、ドライバーの疲労軽減にも寄与します。時速5km/h以上で有効にでき、0~90㎞/hで機能する。
道路標識認識機能
車両のカメラが道路標識を認識すると、インストルメントディスプレイ内に標識のアイコンが表示されドライバーに通知(すべての道路標識を認識、表示するものではない)。不慣れな道路などで、ドライバーの運転をサポートする。また速度制限標識を感知した状態で、標識の速度を超過するとドライバーに速度超過の警告音を発する。
フロントショートレンジアシスト
衝突被害軽減ブレーキに、人検知機能が追加されました。 停止時または10km/h以下で走行中に、車両前方にいる歩行者や自転車などをカメラとミリ波レーダーが検知すると、ドライバーに警告する。ASV(Advanced Safety Vehicle)の導入補助対象装置となっている。
キャブラインアップを拡充

4×2トラクターにスリーパー(標準ルーフ)キャブ、6×4トラクターにハイスリーパー(ハイルーフ)キャブが追加された。これにより、トラクターでは、アクスル構成にかかわらず、どのタイプのキャブでも選択できるようになった(6×4トラクターのハイスリーパーキャブは、フルエアサス車のみ)。
社内装備のアップデート
USBポート
Type-AからType-Cに変更され、2穴x3箇所の計6穴に増えた。スリーパーコントロールパネル:キャブ後方壁にスリーパーコントロールパネルが設定された。室内灯、オーディオ、アラームなどをベッドで休みながら操作することができる。
ステアリングのストークスイッチ
ワイパースイッチが左側のウインカーレバーに統合され、ストークレバーの本数は従来の3本から2本となった。
左レバー:ライト切り替え+方向指示器+ワイパー
右レバー:VEB+(ボルボ・エンジンブレーキ・プラス)+トレーラーブレーキとなる。総合的な機能に変更はない。
走行性能

エンジン
エネルギー効率が最大化されたボルボD13eSCRエンジンを搭載。(470/551PS。一部仕様では470PSのみ)エンジンの内部損失を最小限にすることで低燃費を実現する。D13 eSCRエンジン専用の燃料フィルターおよびオイルフィルター、エアフィルターは濾過能力と高い耐久性を兼ね備えている。これら高品質フィルターによりエンジンは本来の高い性能を長期にわたり持続することが可能。
電子制御式トランスミッション、I-シフト
エンジンに合わせて開発されたトランスミッションは、スムーズなギアチェンジと調和のとれた走りで、ドライバーの思い通りのパフォーマンスを可能にする。優れた静音性と操作性でドライバーの疲労軽減や安全運転に寄与する。4つのドライブモード(エコノミー、スタンダード、パフォーマンス、オフロード)から、走行条件に合わせたモードを選択できる。また、変速レスポンスに優れたI-シフト・デュアルクラッチ(一部車種にオプション設定)や高い駆動力を発揮するクローラーギアなど、走行条件に応じたバリエーションが用意されている。