クセが強過ぎじゃ…! 世界で3人だけが欲しがるプロサングエ!? マンソリーがまたやった、“トリコローレ地獄絵図”

マンソリー フェラーリ プロサングエ「 プグネイター・トリコローレ」
ドイツの過激チューナーとして知られるマンソリーは、フェラーリのクロスオーバー、プロサングエをベースとする過激なチューニングカーを発表した。マンソリー・プグネイター・トリコローレと名付けられたこのスペシャルモデルは、わずか3台限定で販売される予定なのだが…。

マンソリー フェラーリ プロサングエ「 プグネイター・トリコローレ」

昨年、マンソリーはプロサングエをベースとする“Pugnator(プグネイター)”を発表したが、世間からは「フェラーリ史上最も醜い改造車」と揶揄された。しかしマンソリーは、懲りずにさらにグロテスクなバージョンのプロサングエを公開した。

マンソリー フェラーリ プロサングエ「 プグネイター・トリコローレ」

マンソリー・プグネイター・トリコローレと名付けられたこのスペシャルモデルは、わずか3台限定で販売される予定だが、それはこのクルマが世界中で3人の人に買いたいと思われた場合の話だ。マンソリーは「イタリアへのオマージュだ」と発表しているが、市場の反応としては「イタリアを侮辱した」とも伝えられえているほどだ。

プグネイター・トリコローレは、イタリア国旗を反映した緑、白、赤の組み合わせで外装を塗装されている。新しいボディパーツの多くは、グリーンカーボン製のフード、フロントスプリッター、フロントフェンダーフレアなど、着色されたカーボンファイバーで作られており、フロントには、グリーンのインナースポークが付いた黒いホイールも装着される。

過激化されるのはフロントエンドだけではない。リヤセクションは赤く塗装され、リヤフェンダーやディフューザーにも赤いカーボンが使用されている。そして、このSUVにわずかに残されていた優雅さを消し去ってすべて台無しにしてしまう、2つの巨大なウィングが装着されている。白鳥の首のようなデザインのメイン・リヤウィングは、赤いカーボンで作られており、テールゲートに装着されている。また、標準仕様のプグネイターと同様に、リヤウィンドウの上にはセカンダリー・リヤウィングも装着されている。そして下部バンパーには4本出しの円形エキゾーストパイプがインストールされ、アグレッシブなディフューザーが装備されている。

内部も手を抜かないのがマンソリーだ。豪華な白いレザーがシート、ステアリングホイール、ドアパネル、ダッシュボードを飾り、緑、白、赤のアクセントとのコントラストを際立たせている。これは座席、シートベルト、パドルシフター、ダッシュボードのパターンにまで及んでいる。

ギヤセレクターパネルにもトリコロールが描かれているが、ドライバーの視点から見ると赤、白、緑となり、実際のイタリア国旗とは逆の配置になっているようだ。

アップグレードの最後は、標準仕様のプグネイターと同じくパフォーマンスの変更だ。6.5L V12エンジンのECUのリマップ、新しい排気システムやスポーツ触媒コンバーターの装着が含まれており、最高出力745psおよび最大トルク730Nmを発揮する。

価格は発表されていないが、世界的な大富豪が、このクセが強すぎるフェラーリにいくらまでつぎ込む気なのか、ぜひ知りたいものだ。

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著者プロフィール

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…