お値段1600万円超え!? ついに姿を現したアウディQ9の正体、次世代プレミアムの野望とは?

アウディ Q9 市販型プロトタイプ スパイショット
アウディは現在、新フラッグシップ・クロスオーバーSUVとなるQ9を開発中だが、その最新プロトタイプをカメラが捉えた。以前のテスト車両からいくつかの変更が加えられており、この大型SUVをQ7から差別化するのに役立っている。

アウディ Q9 市販型プロトタイプ スパイショット

これまで我々スクープ班は、何度もアウディQ9プロトタイプを捉えているが、最新のプロトタイプは偽装を捨て、多くの量産コンポーネントを装着していることが注目される。これにより、今後発売されるモデルをこれまでで最もよく把握することができ、明らかに超大型のQ7以上のものになることがわかる。

アウディ Q9 市販型プロトタイプ スパイショット

最も大きな変更点は、16本の垂直バーと、その上部にアウディを象徴する4つのリングを備えた巨大なグリルだろう。グリルの両側には分割されたヘッドライトユニットが、下部には幅広の吸気口が配置されている。後者は水平バーと垂直バーの組み合わせから成り、中央に大きなセンサーを備えている。

アウディ Q9 市販型プロトタイプ スパイショット

横から見ると、長いボンネットとスタイリッシュなフロントウィンドウが特徴であることがわかる。後者は、かなり大きなレールを備え、傾斜したルーフに流れ込む。そしてさらに下には、曲線美のあるボディワーク、マスタング“マッハE”スタイルのドアプル、広々としたキャビンがある。また、足まわりには、 コンチネンタルのSportContactタイヤが装着された、かなり大きなホイールも見える。

リヤエンドは、スリムなLEDストリップでつながれたブーメランスタイルのテールライトが装備され、新しいA6を彷彿とさせる。バンパーにはワイドなリフレクターを配置、4本出しのテールパイプが2本出しの角型のものに変更されていることから、このプロトタイプがQ9の標準バージョンであることが分かるだろう。

室内は、A6やQ6 e-tronなどの新型車の足跡をたどると予想できる。つまり11.9インチのデジタルインストルメントクラスター、14.5インチのインフォテインメントシステム、および10.9インチの助手席側ディスプレイが搭載される可能性が高いということだ。

量産型ではPPC(プレミアム プラットフォーム コンバスション)プラットフォームを採用、パワーユニットにはガソリンとディーゼルのオプションが提供される予定だ。これらのうちの1つには、マイルドハイブリッド技術を採用した3.0L TSFI V6エンジンが搭載される可能性がある。ちなみに新型A6のデータでは、このエンジンは最高出力270 kW(367ps)および最大トルク550Nmを発揮する。

また、2.0L TFSI 直列4気筒エンジンと電気モーター、そして大容量のバッテリーパックを組み合わせたプラグインハイブリッドパワートレインの搭載も期待できる。A6 e-ハイブリッドの場合では最高出力220kW(299ps)と270kW(367ps)の出力が発揮されている。

Q9のワールドプレミアは、2026年前半に中国の主要なモーターショーにおいてと予想されており、アウディ史上最高級となるQ9は、ベースモデルで1600万円とも噂されている。

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APOLLO

1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…