新型ルノー「クリオ」は2025年内に発表?日本版「ルーテシア」は2026年導入が期待される

ルノー クリオ 次期型 予想CG
ルノーは現在、人気コンパクトハッチバック、「ルーテシア」(海外名:クリオ)次期型を開発中だが、その最終デザインを予想した。

初代クリオは1990年に「シュペール5(サンク)」の後継車としてデビュー。日本市場では、1991年から当時の輸入元「ジャックス」が「ルーテシア」として発売した。5代目となる現行型は、ルノー・日産・三菱アライアンスが開発した「CMF-B」プラットフォームを最初に採用したルノー車として、2019年に登場している。

ルノー クリオ 現行型

実は、欧州版となるクリオは、2023年にフェイスリフトが行われているが、日本市場におけるルーテシアは改良モデルが販売されず、既存モデルが継続販売されている。このようなケースでは次期型が日本で発売されなくなるケースもあるが、今回においてはマイチェン飛ばして一気に次期型となる6代目が投入される可能性がありそうだ。

ルノー ルーテシア 現行型

多くの自動車愛好家が縮小しつつある超小型車市場に注目していないとはいえ、ルノーはこの分野でまだ利益を上げる余地があることをよくわかっているようだ。

ルノー クリオ 現行型

2024年に米国で販売された自動車のトップ5は、もちろんピックアップトラックとクロスオーバーで、フォードFシリーズが76万5000台を売り上げた。これに続いて、1500とHを含むシボレー「シルバラード」がシリーズ全体で約54万3000台を生産。次に多かったのは、47万5000台以上を納車したトヨタRAV4で、ホンダCR-VとテスラモデルYがそれに続いた。

ルノー クリオ 次期型プロトタイプ スパイショット

一方、2024年にヨーロッパで最も売れた車のトップ3はSUVやピックアップトラックではなかった。ルノーグループの安価ながら高評価のダチア「サンデロ」、サンデロの兄弟車であるルノー「クリオ」、そしてかつての市場リーダーであるフォルクスワーゲン「ゴルフ」と続いていており、クリオは依然として重要な1台となっている。

ダチア サンデロ

ピクセルマスターのNikita Chuickoから提供された予想CGは、プロトタイプと最新情報をもとに制作されており、いつもどおり信憑性が高いとみていいだろう。

ルノー クリオ 次期型 予想CG

日本で販売されている現行型は、ヘッドライトの周りにC字型のLEDデイタイムランニングライトが配置されているが、最新の欧州クリオは、ヘッドライトの下にブーメラン型のLEDが配置されている。しかし、次期型ではどちらの面影が消えているほか、グリルとの接続がなくなり、ヘッドライトが完全に独立している。

ルノー クリオ 次期型 予想CG

グリル内のパターンは、クリオ、ルーテシアともに同じドット型だったが、刷新されてルノーのエンブレムを模したダイヤモンドパターンが配置されている。そして最も重要なのは、くぼんでいたボンネットフードが膨らみ、グリルへと垂れ下がって、鼻のような個性的デザインとなっている。ただし、この部分に関しては、あくまでプロトタイプを参考に描かれており、それがカモフラージュの可能性もあるため、不透明といっていいだろう。

ルノー クリオ 次期型 予想CG

パワートレインは、現行車で使用されているガソリン電気式E-Techパワートレインの進化版を搭載して販売される予定で、直列4気筒自然吸気エンジンに電気モーター、スタータージェネレーター、小容量バッテリーを組み合わせ、複合CO2排出量を低減し、エンジンを切った状態で短距離を走行できる機能を備える。間違いなく、ラインナップ全体でCO2排出量を削減する必要があることから、ルノーは次世代に向けてクリオの最も安価な純ガソリンモデルを段階的に廃止することになると思われる。

ルノー クリオ 次期型プロトタイプ スパイショット

ルノーの小型電気自動車向け「CMF-BEV」プラットフォームは、クリオの「CMF-B」アーキテクチャと非常に密接に関連しているため、将来的には電気自動車派生モデルが登場する可能性があるが、関係者によるとそれはまだ計画されていないという。

ルノー クリオ 次期型プロトタイプ スパイショット

クリオ次期型のワールドプレミアは、2025年内と予想されている。次期型の日本市場は確定していないが、「ルーテシア」次期型として導入されるなら、2026年内が有力と見ていいだろう。

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著者プロフィール

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…