
新型アイゴXには、ヤリス、ヤリスクロスに搭載されているものと同様のパワートレインが搭載される。ハイブリッドコンポーネントを組み込みつつ、先代モデルと同じ2,430mmのホイールベースと荷室容量が確保されている。これにより、4.7mの最小回転半径が都市部走行で活かされる。トヨタのハイブリッドモデルとして初めて、バッテリーセルの2つのスタックが後席シート下に縦方向に配置される。また、より大型のハイブリッドパワートレインを収容するため、フロントオーバーハングが76mm延長されている。システム出力は、先代モデル比+44馬力となる、最高出力116馬力を発揮する。0-100km/h加速も10秒未満で達成する。
刷新されたボディデザインはより力強いスタンスと低重心感を演出。グレードに応じて17インチ/18インチのアルミホイールが装着される。オプションのバイカラー塗装は、クルマのダイナミックな存在感を更に強調し、ブラックカラーがルーからリアまでシームレスに続き、サイドシルまで伸びている。カラーオプションは、「マイルドスパイス」コンセプトからインスパイアされ、シナモン、ジャスミン、タラゴン、ラベンダーの独自のパレットで表現されている。

コンパクトなボディサイズながら、高いドライビングポジションにより優れた視界を実現。4人が快適に座ることができ、231Lの荷室容量により、日常使いにも困ることはない。クリーンなインテリアデザインは、7インチ・コンビメーターとヒーターコントロールパネルが洗練されたモダンな空間を演出。全グレードに電子式パーキングブレーキと2つのUSB-C充電ポートを標準装備。上位グレードには、ワイヤレススマートフォンチャージャー、デジタルキー、電動折りたたみミラー、空気質を改善するnanoeXテクノロジーも搭載できる。

更に、今回のモデルチェンジに合わせて、アイゴX GR SPORTが新たに設定される。GR SPORTバージョンは、ワールドチャンピオンシップ優勝のTOYOTA GAZOO Racingモータースポーツチームから名前とインスピレーションを得たモデルで、独自の「マスタード・バイカラー」カラーリングと目を引くブラックフードの組み合わせで、エネルギッシュで目を引くデザインが特長だ。大胆なフロントグリルに「Gパターン」メッシュが採用され、GR SPORT専用アルミホイールも装備されている。キャビン内には、ブラックとグレーのアクセントとGRロゴの刺繍が施され、スポーティな雰囲気が強調されている。足回りは、ショックアブソーバーとコイルスプリングの専用チューニングにより、ハンドリング性能とボディロールの最適化を実現。チューニングされた電動パワーステアリングは、より鋭いレスポンスを実現している。