想定以上! 日産の新型EVセダン「N7」が受注1万7000台超。 日産反転攻勢のシンボルとなるか?

日産自動車の中国合弁会社である東風日産乗用車公司(以下、DFN)は5日、同社の新型EVセダン「N7」が4月27日の発売から約1カ月で17,215台を受注したと発表した。同モデルは、日産が2027年夏までに中国で発売を予定している9車種の新エネルギー車(NEV)の第一弾で、5月15日に中国の顧客に対して納車を開始した。

「NEVの日産」になれるか? N7はその試金石となる

中国・東風汽車と日産の合弁会社(JV)である東風日産のEVセダンである「N7」は、2024年11月の広州モーターショーで公開され、2025年4月27日に発売された日産期待のニューモデルだ。

中国で防戦を強いられている日系、欧州系ブランドだが、日産(東風日産)は、このN7で反転攻勢に出たカタチだ。

NISSAN N7

N7は、
全長×全幅×全高:4930mm×1895mm×1487mm ホイールベース:2915mmのボディに
58kWh/73kWhのLFP(リン酸鉄)バッテリーを搭載。
駆動用モーターは160kWと200kWを設定している。
航続距離は525km/540km/625km/635km
価格は11.99万RMB(中国人民元)~14.99万RMB
1RMB=20円換算で約240万円~300万円とリーズナブルな価格設定となっている。

またQualcomm Snapdragon 8,295プロセッサーを搭載したインフォテイメントシステム、モメンタと東風日産が共同開発した「ナビゲート・オン・オートパイロット」と呼ぶ先進運転支援技術も搭載している。

中国のNEV(新エネルギー車=BEV、PHEV、FCEV)市場は、10万~20万元の中価格帯に勢いがあるという。

また、従来、信頼性は高いがやや”古くさい”とみられてきたJVは、ここへ来て、現地パートナーのリソーセスを使ったNEVのニューモデルを矢継ぎ早に投入することで「NEVのブランド」としてのイメージチェンジを図っているところだ。

トヨタ(広州トヨタ、一汽トヨタ)は、bZ3Xやbz7を投入。マツダ(長安マツダ)もEZ-6、EZ-60を売り出している。

東風日産も例外ではなく、このN7が反転攻勢の切り札となる。発売以来約1ヵ月で17215台という受注台数は、日産関係者にとっても「想定を上回る」好調ぶりだ。

これだけ好調・好評だと日本市場への導入も期待したいところだが、「輸出の計画はある。輸出のことは考えているが、具体的な仕向地は時期がきたらお知らせする」ということだった。

日産は、2027年夏までに9車種のNEVを中国市場に投入する計画だ。その第一弾であるN7の滑り出し好調は、日産にとって明るいニュースである。

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