サンデロ・ステップウェイは「サンデロ」のクロスオーバー版で、欧州では高い人気を誇っている。一方、ロシア、南アフリカ、南米市場では、ルノー「サンデロ・ステップウェイ」として販売されている。

初代サンデロ/サンデロ・ステップウェイは2008年に登場。第3世代となる現行型は2020年から販売されており、これが初の大幅改良となる。実はサンデロは2024年、2位のフォルクスワーゲン「ゴルフ」、3位のルノー「クリオ」、4位のフォルクスワーゲン「T-Roc」を引き離し、ヨーロッパでもっとも売れた乗用車となっているのだ。

スペインで捉えたプロトタイプは、より洗練されたフロントバンパーデザインを誇り、フロントブレーキ冷却用のサイドインテークも備えている。上下グリルにはより洗練されたモチーフが施され、ヘッドライトのLEDパターンも刷新されている。

Y字型のLEDグラフィックを備えた新しいヘッドライトに加え、新しいテールライトも採用されているようだが、残念ながら、これらの写真からはどのようなシグネチャーなのかは分からない。リヤバンパーについても、ダチアは新しいデザインを示唆しているが、この奇妙なデザインのエキゾーストシステムはまだ最終コンポーネントではない。

また、最新の欧州安全規制を満たすため、さらに改良が行われる。「GSRII」と呼ばれるこの規制では、重傷や交通事故による死亡事故を減らすための高度な安全機能が義務付けられている。

キャビン内では、新型ダスターと新型クロスオーバー「ビッグスター」に続き、新型ステアリングホイールをはじめとする内装のマイナーチェンジを受けると予想されている。エクストリームなどのハイエンドグレードには、2025年型ダチア「ダスター」と、より広々としたビッグスターから流用される10.1インチタッチスクリーン・インフォテインメントシステムが標準装備されると思われる。


今回の改良には新しいパワートレインは含まれないと思われるが、ハイブリッドオプションが用意できれば、より幅広い顧客層に受け入れられるだろう。

ヨーロッパでもっとも注目されるダチア サンデロ改良新型は、早ければ2025年後半に登場予定で、ルーマニア国内の最も手頃なモデルが1万2790ユーロ(約200万円)という低価格も大きな魅力と言える。












