スペランツァは、まるでジープ「ラングラー」とメルセデス・マイバッハ「G650」をマッシュアップしたようなオープンオフローダーと言えそうだ。

モンテカルロで開催された、トップ・マルケス・モナコで発表されたこのGクラスは、リアヒンジのスーサイドドアを備えたコンバーチブルへと生まれ変わっている。初夏のロサンゼルスのサンセット大通りを快適にドライブし、太陽を浴びながら人々の注目を集めたいなら、このマンソリー製Gクラスは最強かもしれない。

ワンオフモデルとして構想されたスペランツァには、メルセデスベンツのデザイナーでさえ驚きそうな、マンソリーのカスタムボディキットが採用されている。フロントエンドは、複雑すぎるパーツの組み合わせが見てとれ、6つのLEDデイライトが、2つの下部エアインテークを牙のように斜めに横切っている。
また新設計されたフロントバンパーを装着し、同色のグリル、再設計されたフェンダー、そして劇的な造形美を放つボンネットが組み合わされている。足まわりには24インチ鍛造ホイールを装着しているが、この車にこれ以上小さいホイールは物足りないだろう。

ハイライトは、オープンルーフで、俯瞰から見ると、フロントウィンドウのすぐ後ろでカットされているのがわかる。ジープ「ラングラー」と同様に、中央のルーフサポートと、折りたたみ式の赤いファブリックルーフが備えられている。
マンソリーはルーフの開閉が手動式か電動式かを明らかにしていないが、ルーフを開ければ、後部座席の乗員は2017年に登場した、メルセデス・マイバッハ「G650ランドレー」に似た、ワイルドな景色を目にすることができるはずだ。

インテリアは、ステアリングホイール、ダッシュボード、ペダル、センターコンソール、ドアパネルにカーボンファイバーのアクセントがあしらわれるなど、マンソリーならではといえるこだわりが随所に施されている。シートと内装は白と赤のレザーで覆われ、従来のSUVというよりはラウンジのような豪華でクールな雰囲気となっている。

仕上げは、マンソリーお得意のパフォーマンスの向上だ。大型ターボチャージャーと高性能ダウンパイプを備えた新型エキゾーストシステムを追加し、4.0L V8ツインターボエンジンは最高出力809psと最大トルク1150Nmを発揮する。これにより、0~62mph(100 km/h)加速は4.0秒というパフォーマンスを持つ。

価格や限定台数などは未発表だが、世界のGコレクターにとって見逃せない1台となりそうだ。

















