コンパクトSUVの三菱エクリプスクロスは、2017年にグローバル戦略車として登場。日本では翌2018年から販売されている。9月に登場する新型エクリプスクロスは「欧州市場向けに開発された」専用モデルとされており、日本向けとは異なるモデルと説明されている。
ルノーによって欧州で生産され、「セニック E-Tech」とプラットフォームを共有するBEVとして復活し、ヨーロッパで拡大する両ブランドのコラボレーションの次のステップとなるようだ。

2020年秋にはスタイリングを一新しているが、今回、三菱は全く異なる製法で製造される全く新しいエクリプスクロスをプレミアに向けて準備している。数年前に採用されたルノー・日産・三菱アライアンスの戦略に基づき、三菱自動車の新型モデルは、すべてルノー車のバッジを再利用したモデルとなる。

エクリプスクロス次期型は、2023年秋に初公開されたルノー「セニックE-Tech」をベースとしている。フロントエンドは完全新設計され、新しいヘッドライトには、横縞模様のLEDサイドライトのオリジナルグラフィックが採用される見込みだ。テールライトにも同様のサイドライトパターンを採用、形状は維持され、足まわりには新デザインのホイールが装着される。

技術的には、おそらく電気クロスオーバーSUVのセニックE-Techとパワートレインを共有。フロントアクスルに1基の電気モーターを搭載し、最高出力170psと218psの2種類の出力オプションが用意され、航続距離はそれぞれ424kmと614kmとなりそうだ。

キャビン内には、家族に最適な、広々とした多用途のセットアップを約束している。2列5座席構成で、545L(19.2立方フィート)のトランクを備えているほか、Google内蔵インフォテインメントと高度な運転支援システム (ADAS) も搭載される模様だ。

注目は、日本と北米におけるエンジン搭載の現行型エクリプスクロスの行方だろう。このBEVモデルがエンジン版の後継モデルとしてそのまま日本市場でも発売されるのか、デザイン変更されて発売されるのか、判明するまでもう少し時間がかかりそうだ。





