世界110台限定の究極のアルピーヌA110「A110 Rウルティム」受注開始!

アルピーヌ・ジャポンは6月12日、アルピーヌA110史上最も高性能な最高峰モデル「A110 Rウルティム」の受注を開始した。税込車両価格は「A110 Rウルティム」が4200万円、「A110 Rウルティム ラ・ブルー」が5200万円で、7月27日(日)までアルピーヌ正規販売店で購入申込みを受け付ける。なお、購入申込みは所定の期限内に必要な手続きを終えることが条件となる。

鍛造ピストンや強化コンロッドといったA110 GT4レースマシンで使用される専用キットが組み込まれた1.8Lターボは325ps/420Nmを発生

A110 Rウルティム」は、エクステリア、インテリアをオートクチュールの一着のように好みの仕様に仕立てることができる究極のA110。世界110台限定のうち、ボディにアルピーヌブルーのグラデーションカラーをハンドペイントし、特別なブルーレザーで統一したインテリアを組み合わせた特別仕様の「LA BLEUE(ラ・ブルー)」が15台限定で用意される。

A110 Rウルティムのプロジェクトは、当初はプロトタイプのみが作られる計画で始まったが、その後開発チームの「唯一無二の究極のロードゴーイングカーを作ろう」という情熱によって、市販化へ向けたプロジェクトへと発展。このプロジェクトの実現には、アルピーヌの市販車製造ノウハウと、アルピーヌ レーシングのレースを通じて培ってきた技術が大いに生かされている。

搭載される1.8L直列4気筒直噴ターボエンジンは、他のアルピーヌモデルとは異なり、高性能スパークプラグ、鍛造ピストン、強化コンロッドといった、A110 GT4 レースマシンで使用される専用キットが組み込まれ、高性能化を果たしている。ターボは大径化と新設計のコンプレッサーホイール、そして軽量化されたタービンの採用で、過給効率とレスポンスが大幅に向上。これらの変更に合わせた ECUマッピングの最適化によって、このエンジンは最高出力325ps/6000rpm、最大トルク420Nm/3200rpmを発生する。

トランスミッションは、高トルクに対応し、シフトマッピングに専用のチューニングが施された、新しい6速DCT。また、トラクション性能を高めるために、トルセンLSD を新たに装備している。

前輪のスプリングとアンチロールバーは、A110 Rウルティムに最適化され、4輪すべてに車高調整機能と伸縮2ウェイ減衰力調整機能付きのオーリンズ製TTXダンパーが採用されている。

ブレーキシステムは、APレーシング製バイマテリアル330mmディスクを組み合わせた専用システムで、高性能ブレーキパッド、新設計の冷却ダクトにより、性能が大幅に強化。ABS、ESC(横滑り防止装置)にも専用のチューニングが施されている。

新しいデザインの専用鍛造ホイールはフロントが18インチ、リヤが19インチで、専用開発のミシュラン・パイロットスポーツ カップ2タイヤが装着される。

さらなるダウンフォースを得るために、エアロダイナミクスも見直された。フレキシブルフリップフロントスプリッター、フロントバンパーフィン、エアダクト付ボンネットによって、フロント部のダウンフォースはA110 Rに対して120kg(275km/h時)増加。フロントに搭載されているインバーテッドラジエーターを通った空気もボンネットのエアダクトから排出され、空力効果を高める。

新設計のリヤスポイラーとダックテールスポイラーにより、リヤの安定性はさらに向上。センターフィン、リヤディフューザー、サイドフリックにより空気抵抗と空力バランスが最適化されている。リヤのダウンフォースはA110 Rに対して40kg(275km/h)増加している。

軽量化も徹底されている。アルミシャシー、アルミボディワーク、カーボン製のフロントボンネット/ルーフ/リヤフード/リヤスポイラー、アクラポヴィッチ製チタンエキゾーストなどにより、車両重量は1120kgを実現。パワーウエイトレシオは3.45kg/psをマークする。

A110 Rウルティムには、自分だけの理想のA110を創ることができる「アトリエ アルピーヌ」と、カスタムメイドを意味する「アトリエ シュル メジュール」の、ふたつのオプションプログラムが用意されている。

「アトリエ アルピーヌ」は、27色のボディカラー、4色のアルカンターラインテリアとブラックマイクロファイバーインテリア、3色のホイール、7色のブレーキキャリパーから、好みの色を組み合わせることができるオプションプログラム。その組み合わせは5670通りにもおよぶ。

「アトリエ シュル メジュール」は、最高級皮革を使用した美しい家具で知られるポルトローナ フラウ、そしてサベルトのデザインチームが手掛けた、先進的で独創的なインテリアデザインを提供。センターコンソール、ダッシュボード、ステアリングホイール、ドアトリムを含むフロアからルーフまで、10色のレザーと、アトリエ アルピーヌに設定されている4色を含む13色のアルカンターラを組合せてカスタマイズすることができる。

アトリエ シュル メジュールではさらに、ボンネット、ルーフ、ルーフアーチ、リアフード、フィン、スポイラーなど、カーボンパーツとほとんどのエアロパーツをそれぞれ個別に選択したボディカラーに塗装することも可能だ(フロントスプリッター、サイドスカート、エクステンデッドディフューザーを除く)。

世界110台限定のうち15台のみが販売される「A110 Rラ・ブルー」のボディには、アルピーヌを象徴する「ブルー アルピーヌ」と「ブルー アビス」が溶け合った特別なブルーにペイントされる。このハンドペイントによるグラデーションは、まるでひと塊の彫刻のように車全体を包み込んでいる。この特別な色彩はインテリアにもおよび、ポルトローナ フラウとサベルトのデザインチームの手による特別なブルー レザーで統一されている。

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