三菱がピックアップトラック「トライトン」で国内ラリーに参戦する2チームを技術支援

三菱自動車はこのほど、北海道の山間部を舞台としてピックアップトラックやSUVなど幅広いクラスの車両で競われるXCRスプリントカップ北海道に、ピックアップトラック「トライトン」で出場する「圭rallyproject」および「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES」の2チームに対して参戦サポートと技術支援を行うと発表した。

モータージャーナリストの竹岡圭氏率いる「圭rallyproject」と、俳優・哀川翔氏が監督を務める「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES」をサポート

今年のXCRスプリントカップ北海道は全6戦で、第3戦のARK ラリー・カムイ(7月4~6日、ニセコ町)、第4戦のRALLY HOKKAIDO(9月5~7日、帯広~陸別)は、日本自動車連盟(JAF)が主催する全日本ラリー選手権との併催となり、有力な選手や様々な車種が参戦することから注目が集まる。

モータージャーナリストの竹岡圭氏が率い、自らドライバーを務める「圭rallyproject」、そして俳優の哀川翔氏が監督を務め、プロドリフトドライバーの川畑真人氏がステアリングを握る「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES」は全日本ラリー選手権との併催となる第3戦と第4戦に参戦。いずれも山間部の林道や砂利道などの未舗装路で競われるハイスピードのラリーで、操縦性や走破性、耐久信頼性が問われる。

FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES参戦車両

三菱はアセアン最大規模のクロスカントリーラリーであるアジアクロスカントリーラリー(AXCR)に2022年より参戦し、「トライトン」の将来の商品力向上のための技術検証を実施してきた。そこで得られたノウハウを活用し、この2チームに対してエンジンレスポンスの向上や、オートマチックトランスミッションのシフトパターン最適化などの技術支援を行い、上位入賞に向けてサポートする。

「圭rallyproject」の竹岡圭代表と参戦車両

このたびの発表に際して、圭rallyprojectの竹岡圭代表はこのようにコメントしている。
「『いくつになってもチャレンジはできる!』『モータースポーツを日本の文化にしたい』この2つのスローガンを掲げて、2016年秋に『圭rallyproject』を立ち上げ、2017年から全日本ラリー選手権に参戦してきました。そして昨年2024年に『いつかは三菱車でラリーを!』という夢が実現し、三菱自動車様やTOYO TIRE様をはじめ、多くの方々にご協力をいただいたお陰で、XC2クラスでARKラリー・カムイは3位、RALLY HOKKAIDO では4位に入賞することができました。今年は、モモトン(『トライトン』圭rallyproject仕様車)の戦闘力がアップされましたので、これまでの参戦経験をフル活用し、更に上位を目指して活動してまいります。温かい応援をよろしくお願い申し上げます」

「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES」の哀川翔総監督と参戦車両

FLEX SHOW AIKAWA Racingの哀川翔総監督はこのようにコメントしている。
「昨年から三菱『トライトン』をXCRスプリントカップ北海道に投入しましたが新型車ということで改造パーツに限りがあり、思うようなラリーカーには仕上がりませんでした。しかし今年は多くの方々のサポートがあり大幅に車両が改良されスムーズで走りやすいマシンに仕上がったことを確認しました。テストで川畑選手が操るマシンに同乗しましたが、川畑選手の上手さも相まって特にコーナー進入の滑らかさや、エンジンパワーやトルク感を感じることができました。この三菱『トライトン』のラリーカーとしての出来ならば自分も運転してみたくなるほどです。今からXCRスプリントカップ北海道の参戦、特にRALLY HOKKAIDOは昨年のリベンジを果たすのが楽しみです。川畑くんの実力なら完走さえすればTOPを取れると思っていますので期待してください!! よろしく!」

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