日産パトロールNISMOの新型を目撃、これを中東限定は惜しすぎる! 9速AT×V6ツインターボで425ps!

日産 パトロール NISMO スパイショット
フルサイズSUV界でお馴染みの日産パトロールが、よりアグレッシブでスポーティなスタイルに生まれ変わる。ラインアップにパフォーマンスのエッジを加えることを目的とした新しいNISMOバージョンを発表する準備を進めているようだが、カモフラージュなしのモデルは、正式発表が間近であることを示唆している。

日産がサウジアラビアなど、中東地域での販売しているパトロール(北米ではアルマーダ)の最もスポーティなバージョンが、中東のディーラーに到着した際に、カモフラージュなしの姿で目撃された。

日産 パトロール NISMO スパイショット

正式発表に先立ち、SNSで公開されたものを“@74rb”経由で入手した画像を見ると、完全に再設計されたボディキットと、アグレッシブなスタイリングが特徴的だ。

日産 パトロール NISMO スパイショット

海外市場で販売されているパトロールは、1980年から2007年まで日本ではサファリとして人気を博したモデルであり、7代目となる現行型は2024年に登場している。

そしていよいよ、フルサイズSUV界でお馴染みのパトロールが、よりアグレッシブでスポーティなスタイルに生まれ変わる。ラインアップにパフォーマンスのエッジを加えることを目的とした新しいNISMOバージョンを発表する準備が進められているようだが、カモフラージュなしで現れた姿は、正式発表が間近であることを示唆している。

2026年型パトロールNISMOは、スポーティなスタイリングを重視した再設計されたボディキットにより、標準モデルとは明確に差別化されている。フロントには、クローム仕上げのサイドインテークと赤いアクセントのスプリッターで囲まれた、巨大なハニカムパターンのグリルが配置されている。

サイドでは、保護カバーがアルミホイールを覆い隠しているが、その他のデザイン要素は明確に確認できる。フェンダーエクステンション、ニスモロゴのサイドギル、そして一体型ステップの下を走る赤いトリムのサイドスカートが、よりアグレッシブな外観に貢献していると言える。

リヤセクションでは、大型のルーフスポイラーとフェイクディフューザーが装備。改良されたバンパーの中央には、F1スタイルのブレーキライトが配置されている。標準のパトロールと同様に、排気管の先端はどこにも見えず、おそらくバンパーの下に隠れていると思われる。

全体的に見て、新型パトロールNISMOは、2021年モデルの旧型よりも明らかにアグレッシブな印象を受ける。よりシャープなラインと、パフォーマンスというテーマをより強く打ち出した、より派手なディテールが特徴のようだ。

また、トヨタのランドクルーザー GRスポーツ(アメリカで販売されている小型の250ではなく、300)が、オフロード仕様を踏襲しているのに対し、パトロールNISMOは、このセグメントで唯一、オンロード重視のスポーティなスタイルを貫いているモデルとして際立つはずだ。

エクステリアの改良に加え、NISMOには、オンロードでのハンドリング性能を向上させるためのメカニカルなアップグレードも含まれると予想されている。 NISMOがチューニングしたサスペンションとステアリングコンポーネントは、伝統的なラダーフレームSUVのコーナリングでの自信を高めるだけでなく、ブレーキのアップグレードによって、その過剰な加速を抑えることも可能になると予想されている。

パワートレインに関しては、フロントフェンダーのバッジから、先代モデルの自然吸気V8エンジンではなく、ターボチャージャー付きV6エンジンが搭載されることが示唆されている。日産はまだスペックを明らかにしていないが、標準モデルと同じ3.5L ツインターボエンジン搭載で、最高出力425ps、最大トルク700Nmは発揮するはずだ。NISMOバージョンではもう少しパワーアップする可能性もあるようだが、いずれにせよ、パワーは9速オートマチックトランスミッションを介して四輪駆動となるだろう。

日産はパトロールNISMOの公式デビューを発表していないが、今後数週間以内の可能性もありそうだ。そして最大の注目は、この世代が世界展開されるかだろう。前世代のパトロールNISMOは、中東限定モデルだったが、日産は今のところその戦略に変更があるかどうかを明らかにしておらず、日本発売も期待せずにはいられない。

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著者プロフィール

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…