
AMG本社、アファルターバッハのゲートで捉えられたプロトタイプは、ほぼ偽装無しの姿で、テストの最終段階にあると思われるが、実際に完成するまでにはまだ数ヶ月かかりそうだ。
メルセデスは、新型の電気自動車版CLAを発表するや、このスポーティバージョンの開発を加速させており、このモデルがAMG CLA 45の名称で販売される可能性が高いことがわかっている。

ご覧の通り、フロントはヘッドライトしか見えず、特にグリルはしっかりと覆われている。ヘッドライト内部にはスリーポインテッドスターのシグネチャーが採用されており、今回初めて点灯しているのが見てとれる。ノーズはクロームバーではなく、クローズドパネルで覆われているが、最終的には、“パナメリカーナ”グリルに則った独自デザインのものが採用される見込みだ。

CLA 45ではホイールアーチがワイド化されているが、前後19インチアルミホイールを収めるため幅広化が図られているからだ。また、よりシャープなサイドスカートと、一定速度で自動的に格納・展開するリヤスポイラーによってスポーティな外観に仕立てられている。さらに、大型ブレーキキャリパーが目を引くが、これは従来のドリルドディスクではなく、巨大なソリッドタイプのローターが組み合わされている。

リヤエンドも偽装されているが、トランクリッドのエッジにはコンパクトなスポイラーを装備、リヤエプロンにはエアロダイナミックディフューザーが装備されるだろう。リヤはノーマルのCLA EVと非常によく似ており、新型AMG CLAもまた電気自動車のため、従来のようなバンパー下の4本出しエキゾーストパイプは装備されない。しかし、独自のバンパーとAMGバッジが新たに採用されるはずだ。
コクピットには、10.25インチのデジタルインストルメントクラスター、14インチのインフォテインメントシステム、そして14インチの助手席側ディスプレイなどが搭載され、これら3つのデジタルディスプレイと、あらゆる快適装備を備えた洗練されたインテリアが特徴となるだろう。

最大の注目は、ベースモデルのCLAが、最新の1.5L 4気筒エンジンを搭載し、3種類の出力レベルを持つハイブリッドモデルを導入するのに対し、AMG版は完全電気モデルのみ発売されることだ。
CLA 250+は、最高出力290psを発揮するリヤ搭載のシングルモーターで、0-62mph(約96km/h)加速はわずか6.7秒、最高速度は130mph(約210km/h)に達する。一方、よりパワフルな353psのデュアルモーター搭載CLA 350は、0-62mph(約96km/h)加速を4.9秒に短縮する。
現在最新の情報によると、AMG CLA 45には、2基の強力な電気モーターが搭載され、最高出力は約550psとも噂され、1回の充電で約700kmの走行距離を確保しているという。しかし、別の情報筋によれば、そこまでパワーはあがらず、460ps程度だろうという話だ。いずれにしても、ルセデスAMG EVスーパーサルーンと同様に、英国企業のYasaが供給するものと見られている。
ベースとなるCLAのライバルに関してだが、BMW MとアウデSportが近日発売予定のiM3やRS 6 e-tronといった大型モデルに注力しているため、メルセデスAMGの電気自動車CLAはしばらくの間、ドイツの高性能コンパクトEV市場を独占する可能性が高いだろう。一方、フラッグシップモデルのAMG CLAは、ヒョンデやテスラといった新世代のライバルたちと対峙することになりそうだ。













