異色・異質・驚愕の、センチュリーのトラックバージョン

単なるジョーク制作したと思われるかも知れないが、現在トヨタは、ワンオフモデルへの関心を強く持っているという情報もあり、これまでも「センチュリーGRMN」などを発表するなどの実績もあることから、まんざら夢物語とはいえない。

届いた予想CGは、ラグジュアリーSUVとフルサイズトラックがデジタルトランスフォーメーションによって融合し、豪華さと実用性の境界線を曖昧にしているといっていいだろう。
同氏は、「ラグジュアリーSUVが溢れる市場においても、SUVがトラックに変身する姿を想像するだけで、独特の魅力を感じます。
特に、そのSUVが日本で最もラグジュアリーな車であればなおさらです」と語っている。
トヨタのフラッグシップラグジュアリーモデルであるセンチュリーSUVは、ロールスロイス・カリナンに対する日本版の答えとよく言われるが、同デザイナーは、快適性、静粛性、そして贅沢さを追求して作られたセンチュリーを同ブランドの主力トラックであるタンドラからヒントを得た、ピックアップトラックバージョンを完成させている。
レンダリングは現実に根ざしており、タンドラをベースとしている。
参考までに、タンドラの全長はボディスタイルによって233.6インチから252.5インチ(5,933~6,414mm)だ。
標準のセンチュリーSUVは、より控えめな204.9インチ(5,205mm)だが、トラック仕様であれば、ホイールベースが長くなり、荷台を収容するためにリアオーバーハングも大きくなるため、適正の数値と言えそうだ。
セオトル氏は、堂々としたグリルと特徴的なバンパー、ホイールアーチのツートンカラー処理など、SUVのフロントエンドをそのまま維持させている。
しかし、側面は調整され、広々とした「CrewMax」(クルーマックス)キャビンと、標準の5.5フィート(約1.7メートル)リアベッドが確保された。
キャビンには、控えめなルーフレールと調和する厚みのあるクロームアクセントが施され、高級感を添えている。
リアセクションではSUVのテールライトを継承し、テールゲートと連動して一部が開くシステムを採用。
さらに、トラックには小径アルミホイールとハイトタイヤを備えた異なるホイールが装着されている。
センチュリーSUVのボンネットの下には、最高出力412ps/303kWを発揮するプラグインハイブリッドシステムが搭載されている。
これは、自然吸気3.5リツトルV6エンジンと電気モーター、e-CVTトランスミッション、そしてトヨタのE-Four Advanced全輪駆動システムの組み合わせによるものだ。
注目すべきは、センチュリーSUVが、タンドラ、セコイア、ランドクルーザーに採用されている「TNGA-F」ラダーフレームシャシーではなく、「TNGA-K」ユニボディアーキテクチャを採用していることだ。
そのため、積載量や牽引能力を重視するフルサイズトラックには不向きではあるが、ハンドリング性能と乗り心地は優れている。
トヨタはすでにセンチュリーSUV向けに高度なカスタマイズを提供しており、フルオーダーメイドのオプションも用意している。
現段階では、センチュリーSUVピックアップトラックバージョンの生産はロードマップにないが、特別注文として実現する可能性はあるともいう。
もちろん費用は安くはないが、ピックアップトラックにマイバッハ級の快適性を求める顧客にとっては、奇抜さと高級感の絶妙なバランスを実現できるかもしれない。






