
マットブラックのクールなルックスを持つこのプロトタイプは、コンチネンタルGTをベースにしていること以外は不明だが、カナードと巨大なリアスポイラーが採用されている。また、従来のオーバルテールパイプに代わる、独自の4本出しテールパイプエキゾーストシステムも確認できる。

足まわりには、通常モデルから流用されたと思われるブラックホイールが装着されており、サイズはおそらく22インチと見られるが、生産開始時には変更される可能性がある。

これらのことから、この謎のモデルはSpeedの上位に位置する、さらに過激な仕様になると思われる。ベントレーは超高級ブランドだが、レースの血統を持ち、時折その歴史を掘り起こすことを恐れないことでも知られており、市販時の名称は「コンチネンタルGTスピードRS」か「スーパースポーツ」が有力視される。
初代コンチネンタルGTは、2003年に登場。第3世代となる現行型は、2017年から販売されている。一方スーパースポーツは、初代の2009年と2代目の2017年に導入されている。

今後数ヶ月のうちにプロトタイプの詳細が明らかになると思われるが、通常のコンチネンタルGT Speedには最高出力600ps・最大トルク800Nmを発揮する4.0L V型8気筒ツインターボエンジンが搭載されている。これに、25.9kWhのバッテリーパックと190ps(140kW)のモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムが採用されている。

これにより、合計出力は782ps(575kW)、最大トルクは1000Nmに達する。また、0-60mph(0-96km/h)を3.1秒で加速し、最高速度は208mph(335km/h)という動力パフォーマンスを備え、WLTPモードのモーターのみでの航続距離は50マイル(81km)だ。

一方、2017-2018年モデルのコンチネンタル スーパースポーツには、最高出力710ps、最大トルク1017Nmを発揮する6.0L W型12気筒ツインターボエンジンが搭載され、0-100km/h加速は3.4秒、最高速度は209mph(336km/h)だった。
新型スーパースポーツが登場すれば、これらの数値を凌駕することになるだろう。





















