ピニンファリーナは、EVハイパーカー「バッティスタ」の最終生産モデル「ノヴァンタチンクエム」を発表した。
同ブランド初の独自モデルである「バッティスタ」は、2019年のジュネーブモーターショーで一般公開された。

そのスペックは4基のモーターを積み、最高出力1926ps、最大トルク2300Nmを発揮。0-100km/h加速1.89秒、最高速度358.03km/hという、当時では圧倒的パフォーマンスを誇った伝説のEVハイパーカーの1つと言える。

美しいデザインを提供し続けている同ブランドだが、この独自モデルはその集大成とも言えるデザインだろう。

リマック・ネヴェーラとベースを共有するピニンファリーナ「バッティスタ」は、現代で最もゴージャスなハイパーカーと言える。これ以上の美しさは考えられないと思われていたが、ピニンファリーナは最新にして最後の最高級のワンオフモデル「ノヴァンタチンクエム」を発表したのだ。

トリノの国立自動車博物館で公開されたこのバティスタの特別仕様車は、ピニンファリーナ創立95周年を記念して製作された。ボディワークは鮮やかなレッドのカーボンファイバーで仕上げられ、リアウィング下側や車体側面を走るピンストライプなど、複数の箇所がPURAビジョンゴールドで塗装されているのが特徴だ。

また、リアウィングに特別な「Novantacinque」(ノヴァンタチンクエム)の文字が、エクステリア全体に複数の「95」ロゴがあしらわれている。ブラックのディテールが施されたポリッシュ仕上げのホイールには、ミシュラン「パイロット スポーツカップ2」タイヤが装着されている。

インテリアにも数々の個性的なディテールが施されている。シートはブラックレザーとブラックアルカンターラのコンビネーションで仕上げられ、ブラックとゴールドのステッチが施されている。また、ゴールドの「95」ロゴがあしらわれたアルカンターラ製のニーパッド、露出したサテン仕上げのカーボンファイバーとアルミニウムパーツ、そしてゴールドとブラックのアルマイト加工が施されたパーツも多数採用されている。

パワートレインは他のバティスタと同様に120kWhのバッテリーパックと4つのモーターを搭載、前述のスペックを誇る。

ピニンファリーナの最高経営責任者(CEO)パウロ・デラッチャ氏は「バティスタ・ノヴァンタチンクエは、ビスポークのラグジュアリーとパフォーマンスの頂点を極めたモデルです。ピニンファリーナの過去、現在、そして未来へのオマージュであり、95年にわたる卓越したデザインを称えるために創られた、時代を超越した傑作です。ノヴァンタチンクエがバティスタシリーズの最終形となるのは、まさにこのクルマにふさわしいと言えるでしょう」と語っている。
バッティスタは世界限定150台の「ノヴァンタチンクエ」を最後に、2025年末をもって生産終了となる。

























