パフォーマンス重視のガソリンと電気モーターを組み合わせた構成が有力

初代プレリュードは、1978年に発売。1982年にデビューした2代目で人気が爆発、当時若者の「デートカー」として一世を風靡した。1996年から2001年に販売された5代目を最後に生産終了となったが、24年の月日を経て復活する。

ホンダは新型プレリュードをシビック/アコード クーペの後継車と位置付けているが、タイプR仕様ではどのような外観、パフォーマンスになるのか、気になるところだ。
提携するピクセルマスター、Teottle氏とKolesa Ru氏から届いた予想CGでは、バンパーのコーナーエアインテークに、「シビック Type R」と同様のデザインを採用、それを繋ぐメッシュの大型吸気口はかなり大型化されている。またヘッドライトはそのままだが、ボンネットとバンパーの間はブラック仕様に変更、Theottle氏のCGでは「TYPE R」のロゴが配置されている。
さらにホンダエンブレムは赤に変えられ、フードにはスリムなエアスクープを装備するなどかなりアグレッシブに仕上げられている。
側面では、フロントフェンダーとリアフェンダーを膨らませ、コントラストの効いたフロントインテークと下部リップスプリッターを配置することで、プレリュードの存在感を高めている。
足まわりでは、ホイールがシビックType R仕様になっているほか、レッドブレーキキャリパーを備えている。リアセクションでは、Tpye Rの象徴、大型固定ウィングを装備、バンパー下部には3本出しエキゾーストパイプがインストールされ刺激的だ。
タイプRが実現すれば、キャビン内は、シビック タイプRと同様に、赤い布張りのカスタムスポーツシート、シートベルト、カーペット、ステアリングホイールのステッチなど、レーシーな装備が採用されると予想される。快適性と利便性を高める技術としては、10.2インチのデジタルインストルメントクラスター、パフォーマンスデータロガー付き9インチディスプレイ、ワイヤレスCarPlay、Android Autoなどが挙げられるだろう。
パワートレインに関して2つの選択肢を持つと仮定しよう。1つ目は、シビック タイプRのシンプルなプラグアンドプレイ方式だ。参考までに、シビック タイプRは2.0L直列4気筒ターボエンジンを搭載、最高出力315ps/235kWのパワーと最大トルク420Nmを発揮し、レブマッチング機能付き6速マニュアルトランスミッションを介して前輪に伝達する。
そしてより現実的なシナリオは、パフォーマンス重視のガソリンと電気モーターを組み合わせた構成だ。アコードハイブリッドでは、最高出力204psの2.0L直列4気筒ガソリンエンジンを搭載しているが、タイプRのサーキット重視のスタイルに合うように調整する必要があるだろう。より迅速な選択肢としては、シビックの4気筒ターボエンジンに6速マニュアルトランスミッションを組み合わせ、リアアクスルに電気モーターを配置して全輪駆動を実現するというものだ。
ハンドリングに関しては、タイプRはシビックのアンダーボディハードウェアを採用すると予想される。車高を低く抑え、アダプティブダンパー、ブレンボ製ブレーキ、LSD、そして265/30R19のミシュラン パイロットスポーツ4タイヤを装着するのが理想的だろ。
ホンダは、標準モデルのプレリュードを、サーキット走行に特化したマツダ「ロードスターRF」、トヨタ「GR86」、スバル「BRZ」といったモデルではなく、コストパフォーマンス重視のスポーツツアラーとして位置付けている。しかし、タイプRモデルとして登場したプレリュードは、独自のセグメントを確立する可能性がある。
現段階でプレリュード新型「Type R」の確定情報はないが、一部の情報網からは、「Type S」はすでに計画されているといい、「Type R」も現実味が帯びていると言っていいかもしれない。




