
マツダは、同社のベストセラーモデル、CX-5の最新型において、「魅力的なドライビングエクスペリエンス」を維持しつつ、テクノロジーの進化、快適性の向上、そしてより幅広い用途への対応を実現すると発表した。

絶大な人気を誇る、このミッドサイズSUVの第3世代モデルでは、完全新設計のL字型デュアルLEDデイタイムランニングライトをヘッドライト内部に配置。新たに撮影されたスクープ写真からは、そのシルエットが現行モデルと非常に似ており、プロポーションが大きく変わっていないことが確認できる。
ただし3代目のフロントエンド、特にグリル形状やライトの配置は、新型マツダ6eセダンやCX-6e SUVコンセプトとの共通点が見られる。これら2モデルは電気自動車だが、新型CX-5はハイブリッド車であるため、フロントグリルは開口部のあるデザインで、バンパーには大型のエアインテークが設けられている。
ボディ形状は現行型同様、張り出したホイールアーチと比較的長いボンネットを採用し、よりスポーティなプロポーションを実現。ただし、新型ではバンパーがより彫刻的な形状へと進化しており、車幅の広がりを強調することで、SUVとしての力強さをより際立たせている。
インテリアでは、ダッシュボードに14.6インチの大型タッチスクリーンを搭載する可能性があり、これは電気自動車の6eセダンから着想を得たものと見られる。ただし、この仕様は量産型では変更されるとの噂もある。
プラットフォームには、『SKYACTIVマルチソリューション・スケーラブルアーキテクチャー』が採用される見込みで、ボディサイズは全長4770mm、全幅1910mm、全高1705mm、ホイールベース2800mmへと拡大されるものと予想されている。現行モデルのサイズ(全長4575mm、全幅1845mm、全高1690mm、ホイールベース2700mm)と比べると、室内空間にも大きな余裕が生まれそうだ。
新型CX-5にはハイブリッドパワートレインが搭載される予定で、これはすでに電動化を進めているキアのスポーテージやトヨタのRAV4、ヒュンダイのツーソンなどのライバルに対抗するための当然の戦略だろう。詳細なスペックはまだ明かされていないが、2.5L 直列4気筒エンジンをベースにしたストロングハイブリッドシステムが搭載され、最高出力は230ps程度と見られている。
さらに、初となるEVモデルの追加も期待されており、シングルモーターによる前輪駆動(FWD)仕様に加え、デュアルモーターを搭載した全輪駆動仕様もラインアップされる可能性がある。全輪駆動モデルでは、最高出力は250ps前後になるものと予想されている。


























