RS5が無いなら作っちゃえ! ABTがS5アバントがベースのRS超え激速チューニングカーを爆誕!

アウディ S5 アバント by ABT
ドイツを拠点とするレーシングチーム兼チューニングブランドであるABT Sportslineは、アウディ S5 アバントをRS5の領域に肉薄するフルチューニング仕様へと仕立て上げた。

アウディ S5 アバント by ABT

アウディは今年2月、A4の後継モデルとして新型A5を発表、よりシャープなスタイリングと豊富なテクノロジーを誇る。現在、この新型A5シリーズではS5が最上位モデルであり、真の“王者”であるRS5はラインアップに存在しない。しかし、ABTが手がけるS5のチューニングパッケージには、エアロパーツやシャシーの調整に加え、パフォーマンス強化が含まれており、その内容はRSモデルに肉薄する完成度となっている。

アウディ S5 アバント by ABT

パワートレインには3.0L V6ターボチャージャー付きマイルドハイブリッドエンジンを搭載されているが、ABTはここに独自のABT Power Sパフォーマンスモジュールを組み込み、最高出力は標準モデル比+72psの440ps(324kW)に、最大トルクは+50Nmの600Nmへと向上させている。まさに驚異的なチューニングといえるだろう。

さらに、ローダウンスプリングの装着により車高は最大25mm(約1インチ)低く設定され、ABT製S5アバントは視覚的にも走行性能的にもスポーティな印象を強化。さらに、5本スポークデザインとグロスブラック仕上げの20インチABTプライムアルミホイールを装着している。

注目すべきアップグレードは、ホイールやローダウンだけではない。Audi Sportファンであれば、フロントスプリッターやバンパーインテークまわりのグロスブラックアクセント、リヤスポイラーエクステンションなど、控えめながらも効果的なエアロパーツに心をくすぐられるはずだ。さらに、リヤディフューザーには直径102mm(4インチ)のマットブラック仕上げのステンレススチール製テールパイプが4本装着され、リヤビューに迫力を加えている。

アウディ S5 アバント by ABT

インテリアに目を向けると、カスタムフロアマットやイルミネーション付きスタート・ストップボタン、専用ドアシルなどが装備され、細部まで洗練されたアップデートが施されている。キャビン全体は標準的なスポーティな雰囲気を活かしつつ、レザートリムのスポーツシートやクールなスエード調インサートなどが採用されている。また、ダッシュボードの隅々までを覆うトリプルスクリーンレイアウトも採用されている。

今回ABTは、チューニング仕様のベースとしてS5 アバントを選んだが、北米市場で展開されるS5 セダンにも、リヤスポイラーを除く同様のチューニングパッケージが用意される見込みだ。

なお、フルキットの価格は1万4900ユーロ(約245万円)となっており、別途取付工賃が必要となるという。

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…