北米マツダの2021年は超V字回復! 1994年以来、最高の販売台数を記録

マツダCX-50
マツダCX-50
北米マツダが2021年12月の販売台数と2021年の年間販売台数を発表した。21年12月の1万9422台という数字は、なんと前年同月に対して38%減というもの。しかし、1年間の総販売台数は33万2756台を達成。これは1994年以来最高の数字だ。

めっきり寒さが厳しくなってきた今日この頃だが、北米マツダの2021年12月も厳しかった。月間販売台数は前年を約4割下回り、2万台を切ってしまったのだ。車種別を見てみても、CX-30以外は軒並み大幅減。稼ぎ頭のCX-5も、1万台少々しか売れなかった。その要因はもちろん、半導体不足だ。

北米マツダ・車種別販売台数【2021年12月】
MAZDA3:2019台(−38.0%)
MAZDA6:542台(−67.9%)
MX-5 Miata(ロードスター):211台(−69.6%)
CX-3:0台
CX-30:5160台(+17.1%)
CX-5:1万419台(−42.0%)
CX-9:1010台(−64.8%)
トータル:1万9422台(−38.0%)
※( )内は前年同月比

マツダCX-5
マツダCX-5

では、2021年の1年間を通じた状況はどうだったかというと、その数、約33万台。前年を5万台以上上回るばかりか、1994年以来の過去最高の販売台数を記録するなど絶好調だったのだ。後半の急ブレーキがなければ、もっと台数が伸びていたことだろう。ちなみに、過去5年の年間販売台数は以下の通り。

2021年:33万2756台
2020年:27万9076台
2019年:27万8552台
2018年:30万325台
2017年:28万9470台

2021年も、CX-5がよく売れた。前年より15%数字を伸ばし、約16万台をセールス。CX-9とともに、過去最高の販売台数となった。また、2019年後半に投入されたCX-30も好調で、柱の一つに育っているのは北米マツダにとって頼もしいことだろう。

北米マツダ・車種別販売台数【2021年1月-12月】
MAZDA3:3万7653台(+12.0%)
MAZDA6:1万6214台(+0.1%)
MX-5 Miata(ロードスター):1万547台(+19.8%)
CX-3:5100台(−40.1%)
CX-30:6万185台(+58.1%)
CX-5:16万8383台(+15.0%)
CX-9:3万4493台(+24.8%)
トータル:33万2756台(+19.2%)
※( )内は前年同月比

マツダCX-30
マツダCX-30

2022年は、北米マツダにとって重要な年になる。アラバマの新工場ではこの1月からブランニューモデル、CX-50の生産が始まる。既存のCXシリーズよりもオフロードテイストが強いのが特徴だが、現地のカスタマーの評判も上々とのことだ。また、ラージ商品群のCX-90もスタンバイしており、今年後半の北米デビューが期待されている。あとは新型コロナと半導体不足が足を引っ張らないことを祈るのみだ。

マツダCX-50
マツダCX-50

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