ジムニーの水温計が上がらない! クラシック・ジムニー(JA71C)のメインテナンス サーモスタット交換編

手がかかるようになってきた相棒のスズキ ジムニー(JA71C)。でもそれも楽し?
寒さのせいではないと思う。ジムニー(JA71C)の水温計が上がらない。原因として考えられるのは、メーター不良、水温の温度センサーの不具合、そしてサーモスタットあたりだと想像する。メーターはあと回しだ。まずはサーモスタットを交換して、それでも表示がおかしければ水温の温度センサーをチェックすることにする。一度にやれないところが、サンデー修理の情けないところでもあり、また楽しみでもある。

TEXT & PHOTO◎伊倉道男(IKURA Michio)

とりあえず、今回はサーモスタットの交換だ!

ジムニー(JA71)のサーモスタットのケースは上部にあり、サーモスタットの交換はラクだ。メーターのセンサーはその下あたりにある。ここは、狭い。メインテナンスをするには工具は手に冷たい季節だし、クルマに手が当たるととても痛い。
楽しい? いやぁ、パーツ交換等して直れば楽しい。しかし、サンデーメカニックは誤診も多いので、けっこうがっかりするコトも多いのだ。

使う工具はサーモスタットのケースを留めているボルトが12mm。ホースを外すので、そこは10mmかプラスドライバー。プライヤーはラジエーターのドレンボルトを緩めるときに使う。マイナスドライバーは古いパッキンを剥がすときに使うつもりだ。また、冷却水をこぼさないように、レジ袋と空のペットボトル、そして補充用の冷却水を用意する。

ラジエーターのドレンボルトを緩めて、約1ℓほど冷却水を抜く。これでラジエーター上部の冷却水は、ホースを伝わり、サーモスタットのケースに流れ込むことはないだろう。

サーモスタットのケースに装着されているホースを抜く。

次にサーモスタットのケースとラジエーターを繋いでいるホースを抜く。抜いてすぐにレジ袋にホースの先を入れ込めば、こぼす量を最小限にできる。それが終われば、サーモスタットのケースを開けていけばよい。

サーモスタットのケースは12mmのボルト2本で留められている。開けてみるとこの状態。
取り出したサーモスタットは脂分、錆のような物が付着している。漏れ防止のケミカル? なのか。それでも正常に機能していたのか、わからないが新しいサーモスタットと交換する。

サーモスタットはボルト等でケースに固定されている訳ではない。古いのを抜いて入れ込むだけだ。交換時、ケースはアルミなので留めるボルトを絞めすぎないこともだが、接合部分の清掃、傷をつけないことが重要だ。いい加減にするとそこから冷却水が漏れてしまう。

新しいサーモスタットを入れ込む。上向きにセットするサーモスタットはひとつの方向しか入らないように真円に作られてはいない。すぽっと合う所に入れるだけでよい。

さあ、試走に出かけてまたチェック。サンデーメカニックには再々再チェックくらいがちょうど良い。試走の結果、水温計の針は上がらない。水温計のセンサーの不具合が原因と判明した。次はここだ。

キーワードは「水蒸気」

ジムニーのオーバークール、バイクのオーバーヒートを克服中のいま、キーワードは「水蒸気」。というわけで、お昼は中華まんを水蒸気で蒸すことにする。評判の業務スーパーの冷凍中華まんだ。

調理は簡単。入れた水が沸騰したら冷凍の中華まんを入れる。中華まんの上部がギリギリだか、ふたつが良い感じに納まる。あとは蓋をして蒸し上がりを待つだけだ。

沸騰したら冷凍の中華まんを入れる。上部がギリギリだか、冷凍中華まんふたつが良い感じに納まる。
中華まんには九州は酢醤油、関西はカラシ、関東はなにもつけないのそうなので、すべて用意して試してみる。僕は関東出身なのに、カラシであったが酢醤油も良い。蒸し上がり。酢醤油、カラシ、お好きなようにお楽しみください。
さて数日して東京にも雪が積もりました。試走です。水温計は少ししか動かない。ヒーターは効く。水温計のセンサーの不具合だ。だが、オーバークールではなく、ただのセンサー不良なら、一安心。今年は雪はどうなのか?凍結によるスリップなど、皆さまも充分にお気をつけくださいませ。それではまた次回。

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著者プロフィール

伊倉 道男 近影

伊倉 道男

フォトグラファー。国学院大学法学部法律学科卒。アパレル会社にて総務人事、営業を経験。その後、但馬 治…