フォルクスワーゲンの新型「ゴルフ ヴァリアント」が日本上陸! 65mm拡大した全長により居住性と積載性がさらに向上

7月28日、フォルクスワーゲン グループ ジャパンは約8年ぶりにフルモデルチェンジを受けた新型「ゴルフ ヴァリアント」の日本導入を発表し、同日発売した。税込車両価格は305万6000円〜389万5000円。

マイルドハイブリッド仕様の「1.0eTSI」と「1.5eTSI」の2機種を設定。計4モデルをラインアップ

新型ゴルフ ヴァリアントのボディサイズは、全長4640×全幅1790×全高1485mmで、ホイールベースは2670mm。従来型より全長が65mm、ホイールベースが35mm拡大したことにより、伸びやかでスポーティなフォルムを強調するとともに、居住性や積載性が向上している。

フロントおよび側面のBピラーまでは新型ゴルフと同じで、象徴的なデザインエレメントを採用。Bピラーからリヤエンドにかけては、新型ゴルフ ヴァリアントならではのスタイルを実現している。

力強いショルダーセクション、わずかに上昇した後、リヤへ向かって下降する長いルーフセクション、クーペのように傾斜したリヤウィンドウを備えた新型ゴルフ・ヴァリアントは、これまで以上にスポーティ。ボディサイズの拡大は、より長く、低く見せる効果も発揮している。

荷室容量は従来型から22ℓプラスとなる611ℓ
6:4の分割可倒式リヤシートの背もたれをたたむと、容量は最大で1642ℓに

全長およびホイールベースの延長は、リヤシートとラゲージスペースに大きな恩恵をもたらしている。リヤシートの最大レッグルームは903mmから941mmに増加。荷室容量は従来型から22ℓプラスとなる611ℓを実現。6:4の分割可倒式リヤシートの背もたれをたたむと、容量は最大で1642ℓに広げられる。

インテリアは新型ゴルフと同様に、デジタル化を促進したコクピットが目を引く。最新世代の通信モジュールを内蔵した純正インフォテイメントシステムとデジタルメータークラスター“デジタルコックピットプロ”を標準装備することで、運転席には同じ視覚軸上で結合された、デジタル ディスプレイ環境が創出される。

シフトセレクターは先代モデルよりも大幅に小型化され、とてもクリーンにレイアウトされた点も特徴だ。ライトおよび視界関連の機能、ルーフコンソールおよびインフォテイメントシステムの各要素は、機能に応じてタッチスクリーン、タッチスライダー、または直感的に操作できるボタンを使用して操作することが可能となり、操作性を向上させている。

パワーユニットは新型ゴルフと同じで、48Vベルト駆動式スタータージェネレーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを1.0TSI エンジンと1.5TSI エンジンに設定し、「1.0eTSI」と「1.5eTSI」として搭載。48Vベルト駆動式スタータージェネレーターはスターターとしての役割のほか、小型電動モーターやジェネレーターとしての役割を果たし、発進時にエンジンをサポートする形でトルクを発生することでスムーズな加速を実現。特にスタート・ストップの多い街中において、より快適性の向上が実感できる。

「1.0eTSI」は999ccの直列3気筒ガソリンターボエンジンで110ps/200Nmを、一方「1.5eTSI」は1497ccの直列4気筒ガソリンターボエンジンで150ps/250Nmを発揮する。トランスミッションはいずれも7速DCT(DSG)を組み合わせる。WLTCモード燃費は1.0eTSI搭載車が18.0km/ℓ、1.5eTSI搭載車が17.0km/ℓと発表された。

同一車線内全車速運転支援システム “Travel Assist” イメージ

クラスを超えたハイレベルな運転支援機能を数多く標準装備した点も新型の特色だ。例えば、初採用の同一車線内全車速運転支援システム“トラベルアシスト”は、車速域0~210km/h で作動させることが可能で、静電容量式センサーを採用したステアリングホイールを軽く握っているだけで、前走車との車間及び走行レーンの中央維持をサポートする機能。特に高速道路などでの長距離移動において安全性の向上および疲労軽減に寄与する。

その他、車両の暴走による事故を未然に防ぎ、被害を最小限に抑える緊急時停車支援システム“エマジェンシーアシスト”や、乗員が降車時にドアを開いた際、後方から接近している車両や自転車などの障害物を検知すると、警告音とドアミラーハウジングの表示灯にて注意喚起を行う“エグジットウォーニング(降車時警告機能)”などの初採用の運転支援システムも全車に標準装備。

また、フロントカメラで対向車や先行車を検知し、マトリックスモジュールに搭載された片側22 個のLED を個別に点灯・消灯の制御をすることで、最適な配光を可能とした最新のヘッドライトシステム、LED マトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”もオプションで設定(テクノロジーパッケージ:18万7000円〜23万1000円)。

これに加えて、荷物で両手が塞がっていても、足の動きをセンサーが感知してテールゲートを開けることができる、パワーテールゲート(挟み込み防止機能/“Easy Open”機能付)も初採用となり、オプション(テクノロジーパッケージに含まれる)で選択可能となった。

モデルラインナップは、1.0eTSI搭載車が「eTSI Active Basic」と「eTSI Active」の2モデル、1.5eTSI搭載車が「eTSI Style」と「eTSI R-Line」の2モデル、合計で4モデルが設定された。

●新型「フォルクスワーゲン・ゴルフ ヴァリアント」モデルラインナップ
【1.0eTSI搭載モデル】
・eTSI Active Basic:305万6000円
・eTSI Active:326万5000円
【1.5eTSI搭載モデル】
・eTSI Style:384万6000円
・eTSI R-Line:389万5000円
※価格は消費税込み

●フォルクスワーゲン公式サイト「ゴルフ ヴァリアント」

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