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依然、様々な制約の中に私たちの生活はある。皆さんもご存じのように、自動車業界への影響も大きく、2021年最大の自動車イベントとなるはずの東京モーターショー2021も開催中止に。ただ悲観することばかりではなく、その渦中で、ビッグネームを含め、多くの新型車が登場したことは明るいニュースと捉えたい。その中から、私の独断と偏見でベスト3を紹介したい。
第3位：ホンダ・レジェンド ホンダセンシングエリート
「標準車とは異なる、欧州ライクな足周りが楽しい！」
ホンダが世界初となる自動運転レベル3搭載車として市販したレジェンド。限定100台のリース販売のみとなり、実験的といえるが、やはり世界初はエラい。しかし、注目すべきはレベル3だけではない。レベル2の高度な運転支援機能も、かなり優秀なのだ。高速道路で使用可能なハンズオフの走りは、超安定。車線変更もスイッチ操作ひとつで完了するが、後方からの接近車がいれば、車線変更の可否を的確に判断してくれる。レベル2の段階でも、その先にあるより高度な自動運転の世界が垣間見られる点に感動。これで高度なAIが搭載され、喋り出したら、現代版KITTだ。
それと同時に感動したのが、足周りのセッティングだ。実は同じデザインだが、標準のレジェンドとは、走りの味付けが異なる。ベースがアメ車ライクなのに対して、エリートは欧州車ライク。だからワインディングなどで自らステアリングを握っていも楽しい。これは自動運転車に求められる的確な操縦ゆえの判断だと思われるが、自動運転車の味付けという意味でも大変興味深いところ。ただこの味のレジェンドは、リースのみなので、中古車として市場に出回ることがないのが、残念でならない。そのくらい走りが気に入った。
第2位：ルノー・メガーヌR.S.（マイナーチェンジモデル）
「最強のファミリーカーの皮を被った狼！」
ルノー・スポールがアルピーヌに吸収されたことで、今後の行方が注目される「R.S.」モデルたち。その技術はA110の開発生産に活かされているが、ルノーのスポーツモデルは、今やメガーヌR.S.のみとなるだけに、先行きが気になるところだ。
そのメガーヌR.S.が2021年1月にマイナーチェンジを受けた。注目すべきは、トロフィーではなく、ベースのメガーヌR.S.だ。なんとエンジンスペックが、トロフィーと同等に。その結果、普段使いからスポーツ走行まで可能とするバランスの良いスポールシャシーの足回りとホットハッチらしいパワーユニットの融合が実現したのだ。新パワーユニットには、バルブ付きのスポーツエキゾーストも標準化。それ故、走行モードを切り替えると、なんとも刺激的な排気音を奏でてくれる。まさに最強のファミリーカーの皮を被った狼！
MTはトロフィーしか選べないが、優れた制御を持つDCTなので不満もない。しかもトロフィーEDCよりも40万以上も安い。地味な色を選べば、あなたも良い人を装ったワルになれる（笑）。
第1位：スバルWRX S4
「刺激的なスポーツセダンを作り続ける姿勢も評価」
スバルの走りを大きく変えたのが、現行型インプレッサより採用される新世代プラットフォーム「SGP」だ。その進化版である「SGP×フルインナーフレーム構造」は、新型レヴォーグにも採用され、その走りは高い評価を受けている。しかし、その神髄を味わえると期待されるのが、同プラットフォーム初のスポーツモデル「WRX S4」だ。
クローズドコースでの僅かな試乗のみだが、スバルのフラッグシップエンジンである2.4L水平対向4気筒ターボとのコラボレーションによる走りは、従来のWRXとは段違いの洗練されたもの。まさに大人のスポーツセダンだ。しかも、見た目も従来型よりアグレッシブ。まるでオーバーフェンダー付きとワイドなリヤバンパーなどの特徴は、まるで往年のホモロゲーションモデルのようで、カッコイイ。しかもメカニズムでも工夫がみられ、CVTのネガを払拭すべく、新たなに「スバルパフォーマンストランスミッション」も開発してきた。そして、高度運転支援機能「アイサイトX」まで選べる。まさに最新最良の走りのSUBARUなのだ。
もちろん、本音では、この後に続くと思われるSTIへの期待を込めた一位なのだが…。ただ日本ではスポーツセダンが激減した今、刺激的なセダンを作り続ける姿勢も評価したい。
2021年に買って良かったモノ：JVC 完全ワイヤレスイヤホン「HA-A50T」
自宅時間が長くなった今、気軽に使えるイヤホンを探していたところ、たまたまセールで8900円で購入。低価格ながら、なんとワイヤレスでノイズキャンセリング付きなのがポイント。可動時間も必要十分で、装着感も悪くない。確かにノイズキャンセルは、高性能なものには敵わないが、しっかりと周囲の音を抑えてくれる。音質もなかなか。手頃なノイズキャンセリングのワイヤレスホンをお探しの人は、おススメだ。
