ミシュランがCES 2022でE-カーゴ・トライク用エアレスタイヤのプロトタイプを発表。ラストマイル配送を効率化

ミシュランは1月5〜7日に米ラスベガスで開催された世界最大級のハイテク技術見本市「CES 2022(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー2022)」において、E-カーゴ・トライク(※)用エアレスラジアルタイヤ「MICHELIN X TWEEL(ミシュラン エックス トゥイール)」のプロトタイプを発表した。
※Coaster Cycles社が開発した電動アシスト3輪カーゴバイク

パンクによる車両のダウンタイムをなくし、より多くの荷物を安全に運ぶことができる

都市部のモビリティとラストマイル配送の課題解決は、将来の持続可能なソリューションの鍵となる。E-カーゴ・トライク用ミシュランのエアレスラジアルタイヤにより、パンクによる車両のダウンタイムをなくし、より多くの荷物を安全に運ぶことができる。

トゥイールのビジネスディレクター、トニー・マルコーニ氏は次のように述べている。
「ミシュランは、複雑で要求の厳しい都市モビリティとラストマイル配送におけるイノベーション開発に取り組んでいます。物流で最もコストがかかるのはラストマイル配送です。トゥイールは、他のセグメントのパンクによる課題を解決してきました。ミシュランは、都市モビリティでも、車両の稼働時間を最大化しお客様の問題を最小化するため、最高のソリューションを提供します」

E-カーゴ・トライク用エアレスタイヤの主な特徴とメリットは以下が挙げられる。
・タイヤのパンクが無くなり、ダウンタイムを削減
・安全性と安定性の向上。コーナーリングの安定性を高め、ラストマイル配送を迅速化
・空気入りタイヤ以上の積載効率
・メンテナンス負荷低減、パンク修理が不要
・装脱着が容易。部品数低減によりトラブル減少
・低転がり抵抗
・リサイクル率向上
・長寿命

ミシュランXトゥイールは、従来の組み付けに代わり、タイヤとホイールが一体化されている。複雑な取り付け機器は必要なく、ボルトで一旦固定すれば、空気圧を維持する必要がない。樹脂製スポーク内の独自のエネルギー伝達により、優れたハンドリング性能を提供しながら、空気入りタイヤに付きものの「はねあがり」を低減する。パンクによる不便やダウンタイムがなく、空気入りタイヤのように機能するよう設計されている。

なお、今回発表されたE-カーゴ・トライク用エアレスラジアルタイヤはプロトタイプだが、スキッドステア、ゴルフカート、UTV、芝刈り機用のエアレスソリューションのミシュランXトゥイールは既に実用化されている。

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