80年代車再発見 日産・スカイライン2ドアスポーツクーペGTS-tタイプM(1992年式 NISSAN SKYLINE 2DOORSPORTCOUPE GTS-t TYPE M)

トヨタ一連の白いハイソカーが世の中を席巻していたことから、1985年に発売された7代目スカイラインはハイソ路線に傾いてしまう。大きなボディと中途半端な性格だったため途中で路線変更するも、本格スポーツになるのは1989年発売の8代目R32型まで待たなければならなかった。

だから当時、R32スカイラインは発売開始と同時に爆発的なヒットとなる。特にはじめからカタログモデルとして登場したGT-Rは2.6リッター直6ツインターボ(RB26DETT型)に4WDと最強のグループAマシンになるべくして設計されていた。451万円と高価だったけれど、大いに売れた。半面、ボディを小型化したため4ドアセダンはイマイチ売れず、街中を走るのは2ドアばかりになる。特に4WDではなくFRの2リッターターボであるGTS-tが主流だった。

タイプMで標準装備の本革巻きになる3本スポークステアリングなど、新車のままのインテリア。センターコンソール上にあるエアコンパネルはオートACだ。ATでもMTでもタイプMだとシフトノブが本革巻きになる

スカイラインに搭載された最後の直6エンジン、RB型はこの時点でターボが215馬力(2.0ℓのRB20DET型)を発生。GT-Rほどの豪快さはないものの、充分にスポーツ性能を楽しめた。ある意味最もスカイラインらしいモデルといえた。

7th時代にデビューしたRB型エンジンはR32時代にはターボ(RB20DET型)がNET値215psを達成。NA(RB20DE型 155ps)や2.5ℓ(RB25DE型 180ps)もあった。

今回紹介したR32スカイラインの記事は、令和に残るクルマ改造雑誌『G-ワークス』(毎月21日発売)に掲載された記事を引用・転載したものです。

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