300系ランドクルーザー登場 価格、エンジン、ランクルならでは装備とは?

大ヒットの予感!価格は510万円〜 トヨタ新型ランドクルーザー(300系)日本でも発売! 新開発3.3ℓV6ディーゼルも

新型ランドクルーザーZX
新型ランドクルーザーZX
6月10日ワールドプレミアされたトヨタ新型ランドクルーザー(300シリーズ)が日本でも発表・発売となった。パワートレーンは3.5ℓV6ツインターボ+10ATと新開発3.3ℓV6ディーゼルツインターボ+10ATの2種類。注目の価格は510万円〜となっている。

まずは、価格から。
メーカー希望小売価格
■ガソリン車
GX(定員5人) 510万円
AX (定員7名) 550万円
VX(定員7名) 630万円
GR SPORT(定員7名) 770万円
ZX(定員7名) 730万円
■ディーゼル車
GR SPORT(定員5名) 800万円
ZX(定員5名) 760万円

新型ランドクルーザーGX(定員5人) 510万円
新型ランドクルーザーAX (定員7名) 550万円
新型ランドクルーザーVX(定員7名) 630万円
新型ランドクルーザーGR SPORT(定員7名) 770万円
新型ランドクルーザーZX
新型ランドクルーザーZX(定員7名) 730万円

前型200系(ガソリンモデル)は
GX(定員5名) 482万6800円
AX(定員5名) 524万4700円
ZX(定員5名) 697万7400円

だから前型から25~32万円ほどの価格アップとなる。フルモデルチェンジの内容を考えれば、新型はきわめてリーズナブルな価格と言えるだろう。新型ランドクルーザーはすでに多くの受注を抱えている。

新型ランドクルーザーは、「300系」となる。「どこへでも行き、生きて帰ってこられること」を使命としてきたランドクルーザーは、世界で認められ、1951年デビューの初代BJ型依頼、累計1060万台が170の国と地域で愛用されてきた。

今回のフルモデルチェンジは前型〔200系・2007年デビュー)以来、14年ぶりだ。

新型の車両ディメンジョン

注目すべき点は数多い。その前にボディサイズから。基本のボディサイズは
全長×全幅×全高:4950mm×1980mm×1870mm(ディーゼル車は1920mm)
ホイールベース:2850mm
である。
ちなみに
【200系ランドクルーザー】
全長×全幅×全高:4950mm×1980mm×870mm 
ホイールベース2850mm 
・ディパーチャーアングル25度 
・アプローチアングル32度 
・ランプブレークオーバーアングル25度 
・最大渡河性能700mm

新開発のGA-Fプラットフォームの採用

おそらく新型ランドクルーザーのもっとも重要な新開発ポイントが、このGA-Fプラットフォームだ。フレーム単体で35-40kgの軽量化を果たした。このフレーム、板厚の違うスチール材をレーザーで溶接したうえで、プレス成形して造られる。

伝統のラダーフレームを刷新し、TNGAの考え方を生かした新しいGA-Fプラットフォームを採用した。このGA-Fプラットフォームは、もちろんフレーム構造を使う。最新の溶接技術などを使うことで、高剛性(従来型比+20%)、衝突安全性能、静粛性、走りの質を上げながら、フレーム単体で35~40kgも軽量化している。

新開発のフレーム 軽量化と低重心化
新型ランドクルーザーのボディは、ボンネットフード、ルーフ、ドアなど、いわゆる「ふた物」をアルミ化している。もちろん、軽量化のためだ。

ボディについても、高張力鋼板の採用拡大やボンネットフード、ルーフ、全ドアパネルをアルミ合金化している。とくにアルミルーフはトヨタとして初採用だ。
車両重量は、同じグレードで前型比最大200kgもの軽量化を果たしている。

レクサスLS譲りの3.5ℓV6ツインターボと新開発ディーゼルエンジン

パワートレーンは、3.5ℓのガソリン、3.3ℓディーゼルのV6エンジンを搭載する。

搭載エンジンは2種類。

3.5ℓV6ツインターボガソリンエンジンは、レクサスLS500が搭載するV35A-FTS型をランドクルーザー用に仕立てた。型式は同じだが、開発陣の説明では

「シリンダーブロックとヘッドは同じだが、60%の部品は新開発している」という。ランドクルーザー用に新たに仕立てられたエンジンと言っていいだろう。

パワースペックは
LC500用が
最高出力:422ps(310kW)/6000rpm
最大トルク:600Nm/1600-4800rpm

に対して新型ランドクルーザー用は
最高出力:415ps(305kW)/5200rpm
最大トルク:650Nm/2000-3600rpm

となっている。

バンク角90度のV6。バンク内にターボを2基収める

Vバンク90度のV6ディーゼルに2基のVNT(可変ノズル)ターボで過給する最新ディーゼルだ。2基のターボは、Vバンク内に配置される、いわゆる「ホットV」である。2基のターボのサイズは同じで、シーケンシャル過給される。条件によっては、2基のターボ両方で過給する領域もある。

パワースペックは
最高出力:309ps(227kW)/4000rpm
最大トルク:700Nm・1600-2600rpm

である。

ランドクルーザープラドが搭載している1GD-FTV型2.8ℓ直4ディーゼルターボのスペックが
最高出力:204ps(150kW)/3000-3400pm
最大トルク:500Nm・1600-2800rpm

だから、新型ランドクルーザー(300系)が積む新開発3.3ℓV6ディーゼルの高性能ぶりが際立つ。

また、パワートレーンの搭載位置は、車両後方に70mm、下方に28mm移動している。

ハイブリッドを含む電動化については、開発当初、充分に考えたが、コンセプトの「どこへでも行き、生きて帰ってこられること」を担保しうる技術がまだない、という判断で採用が見送られた。今後、なんらかの電動化技術が採用される可能性はあるが、まずはコンベンショナルなガソリンターボ、ディーゼルターボでデビューを果たしたということだ。

おそらく、ランドクルーザーのレクサス版である、LXの次期型にも同じパワートレーンを搭載することになる。その際は、もしかしたら電動化されたパワートレーンが載ってくるかもしれない。

新開発サスペンション

フロントサスペンションはハイマウント・ダブルウィッシュボーン式
リヤサスペンションはトレーリングリンク車軸式のサスペンション

GA-Fプラットフォームの採用で、フロントのハイマウント・ダブルウィッシュボーン式、リヤのトレーリングリンク車軸式のサスペンションも新開発された。路面状況や運転操作に応じ、ショックアブソーバーの減衰力を4輪独立で制御する AVS(Adaptive Variable Suspension)には、新たにリニアソレノイドタイプを採用。 操縦安定性と乗り心地の両立を図った(AVS はZX、GR SPORTに標準装備)。

新開発サスペンション

操舵アクチュエータ―付パワーステアリング 

新型が採用する油圧+操舵アクチュエーターのステアリングシステム。つまり、油圧式と電動式を併用するシステムだ。

パワーステアリングは、過酷な環境下での使用に耐える油圧式パワーステアリングを採用。これに電動式の操舵アクチュエーターを組み合わせている。この電動式操舵アクチュエーターとは、つまりコラム式電動パワーステアリングのことだ。コンパクトカーが採用することが多い、電動コラムアシストを追加することでレーントレーシングアシストなどの操舵支援機能を追加することが可能になった。低速時の優れた取り回しや悪路走行時のショック(キックバック)を低減、よりすっきりしたステアリングフィールなども併せて実現したという(ZX、GR SPORT、VXに標準装備)。 

電子制御ブレーキシステム 

ブレーキペダルの操作量をセンサーで検出し、最適な制動力を油圧ブレーキで創出することで よりリニアな制動特性を得られる電子制御ブレーキシステムを採用した(ZX、GR SPORT、VXに標準装備)。 

指紋認証スタートスイッチ 

指紋認証スタートスイッチを採用。登録できるのは合計7名 うち3名の主要ドライバーは2つの指紋を登録できる。登録できるのは、オーナーだ。

世界的な人気を誇るランドクルーザーには、もっとも盗難犯に狙われるという負の側面もある。新型ランドクルーザーでは、スタートスイッチ中央に指紋センサーを採用。スマートキーを携帯し、ブレーキを踏みながら スタートスイッチ上の指紋センサーにタッチすると、車両に登録された指紋情報と照合、指紋情報が 一致しなければエンジンが始動しないセキュリティ機構を採用した(ZX、GR SPORT、VX、AXに標準装備、GXにオプション)。

新型ランドクルーザーは、
フレーム生産:トヨタ自動車本社工場
組立:トヨタ車体吉原工場
で行なわれる。

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